二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 35章 保障 ( No.78 )
- 日時: 2011/08/03 23:43
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「次はお前だ。出て来い、リーティン!」
イリスの二番手は草タイプのリーティン。ジーランスは水・岩タイプなので、モココよりも有利に闘える。
「リーティン、まずはマジカルリーフだ!」
リーティンは念力を帯びた葉っぱを無数に飛ばし、ジーランスを切り刻もうとする。
「ジーランス、岩石封じで防御!」
ジーランスは地面を隆起させ、岩を盾にしてマジカルリーフを防御する。マジカルリーフは岩に当たった際に消えたので、これも相殺扱いだ。
「続いてマグニチュード!」
ジーランスは地面を尾びれで強く叩き、地面を大きく揺らして衝撃波を放つ。
「リーティン、ジャンプで回避だ!」
しかしリーティンにはその攻撃は効かず、ジャンプで楽々と避けられてしまう。
「燕返し!」
そしてリーティンは落下と同時にジーランスを葉っぱで切り裂く。しかし硬いジーランスに効果いまひとつの技はほとんど効かず、ダメージも極少量だ。
「ジーランス、熱湯!」
「リーティン、葉っぱを盾にしろ!」
リーティンはジーランスが発射する熱湯を葉っぱで防御し、ジーランスから距離を取る。
「グラスミキサー!」
リーティンは葉っぱを高速で回転させて木の葉の渦を作り出し、葉っぱを操作してジーランスを渦に巻き込もうとするが
「ジーランス、かわせ!」
ジーランスは流れるような動きで渦をかわしていき、終いには水に潜ってしまった。ちなみにジーランスとは今まで陸と海を行き来しながら闘っていた。
「ジーランス、熱湯だ!」
ジーランスは水面に顔を出し、熱く煮えたぎる熱湯を発射する。
「リーティン、マジカルリーフ!」
リーティンはあえて熱湯をかわさずに喰らい、熱湯と入れ違いになるようにマジカルリーフを飛ばす。いわゆる、肉を切らせて骨を断つ、作戦だ。しかし
「ジーランス、岩石封じ!」
ジーランスは地面を隆起させ、盛り上がった岩石でマジカルリーフを相殺する。
「さて、そろそろ第二幕も終了だ。ジーランス、冷凍ビーム!」
ジーランスは凍てつく氷の光線を、リーティン目掛けて発射する。
「リーティン、回避だ!」
リーティンは素早く動き回って冷凍ビームを回避するが、意外にもジーランスの冷凍ビームは速度も精度も高く、逃げ切れずにリーティンはその攻撃を喰らってしまう。
「リーティン、大丈夫か?」
イリスの言葉に、リーティンは頷く。直撃は喰らってないので致命傷ではないが、効果抜群なので結構なダメージだろう。
「リーティン、かまいたちだ!」
リーティンは周囲に空気の渦を作り出し、葉っぱを振って風を切り裂く真空の刃を無数に飛ばす。
「ジーランス、構わず冷凍ビーム!」
ジーランスはかまいたちで体が切り裂かれるにも関わらず、凍てつく氷の光線を発射し、リーティンを攻撃する。今度の冷凍ビームは直撃し、リーティンもかなりのダメージを受けた。
「リーティン、あと一発でも喰らったらやばいぞ。だから最後の一撃で決める。リーティン、グラスミキサー!」
リーティンは特性深緑も相まって威力が増幅された木の葉の渦を作り出し、ジーランスを巻き込もうとする。が、しかし
「ジーランス、最高出力で岩石封じ!」
ジーランスは地面を隆起させ、まるで山のような岩石でグラスミキサーを防ぐ。流石の深緑で威力がアップしたグラスミキサーでも、岩石の壁を破壊する事はできなかった。
「さあ、フィニッシュだ!ジーランス、冷凍ビーム!」
ジーランスは凍てつく氷の光線を発射し、リーティンを凍りつかせる。そして氷が砕け散ると、リーティンは地面に倒れ伏した。
「リーティン!」
リーティンは最後の冷凍ビームを喰らって戦闘不能。イリスはリーティンをボールに戻す。
「まさかここまでとは……でも、まだ僕は負けていない。まだ一体、ポケモンが残っている。頼むぞ、フローゼル!」
イリスの最後のポケモンは、先日進化したばかりのフローゼルだ。
「フローゼル、アクアジェット!」
フローゼルは激しい水流を身に纏い、ジーランスに突撃する。フローゼルも水タイプなので、ジーランスが海に潜ろうと攻撃を当てられる。
「続けて氷の牙!」
そしてフローゼルは氷結した牙を伸ばし、ジーランスに突き刺す。その際にジーランスの周りの海面も凍らせ、ジーランスの身動きを取れなくさせる。
「さあ止めだ。ファイターショック!」
最後にフローゼルはコブ時を勢いよく突き出し、衝撃波を飛ばしてジーランスを攻撃。ジーランスは凍りついていた海面を砕きながら沈んでいき、やがて浮上する。
「戻れ、ジーランス」
ミクリは戦闘不能になったジーランスをボールに戻す。
「さあ、次の第三幕はこのポケモンだ。硬き流氷よ、パルシェン!」
ミクリが次に繰り出すのは、二枚貝ポケモンのパルシェン。表面がカキのように鋭い棘が無数に存在する二枚貝を縦に開いたような姿で、中には顔のある黒っぽくて謎の球体。また球体の真上に一つと殻の両側に一つずつ、突起がある。
「水・氷タイプか。まあ、特別不利でも有利でもないか」
「それはどうだろうね。あまりパルシェンを甘く見てると、痛い目に遭うよ」
イリスの呟きに、ミクリはプレッシャーを加えて返す。
「……痛い目見たって、僕らは勝ちますよ。フローゼルがいれば、僕の命と勝利は保障されてますからね!」
そしてイリスも、挑発交じりに返す。
イリス対ミクリ、いよいよ中盤戦である。
書き終わって気付きましたが、ジーランスやけに強いですね。タイプ相性で勝るモココやリーティンを連続で下すとか。確かにモココなんかは海に潜れませんし、弱点も突かれましたが、それでも強すぎな気がします。では、次回もイリスとミクリのバトル、イリスのリベンジマッチです。お楽しみに。