二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 42章 潜窟 ( No.87 )
日時: 2011/08/06 23:49
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「クラウン、エアカッター!」
「プレシオン、冷凍ビーム!」
クラウンとプレシオンはそれぞれ空気の刃と氷の光線でドサイドンを攻撃するも、特出した防御力と効果抜群の技の威力を軽減する特性ハードロックによって、ドサイドンはほとんどダメージを受けない。
ドサイドンは拳に電撃を纏わせ、プレシオンに殴りかかってくる。
「プレシオン、サイコキネシス!」
プレシオンは念動力でその拳を止めるが、ドサイドンの圧倒的なパワーを前にしては、その念動力も長くは続かない。
「クラウン、水の波動!」
だがドサイドンが動けない隙に、クラウンは水を波動として放ち、ドサイドンを攻撃。効果抜群で威力二倍のさらに二倍だが、ハードロックで軽減されているためドサイドンは大きなダメージを受ける事無く、立ち続けている。
そしてドサイドンはハンマーのような尻尾を鋼鉄の如く硬化させ、クラウンに叩きつけようとするが、クラウンはそれを軽く回避。
「ダイヤブラスト!」
そして攻撃が空振って隙だらけのドサイドンに、プレシオンは光り輝く宝石のような白色の光線を放って攻撃。だがやはり、ドサイドンには大きなダメージを与えられない。
ドサイドンは攻撃と防御が優れてはいるものの、素早さと知能はそうでもなかったりする。素早さはいいとして、知能がないのはバトルにおいてかなり不利なもので、トレーナー同士のバトルならトレーナーがそこを補うのだが、このドサイドンにトレーナーはいない。フレイのポケモンではなく、フレイも指示を出そうとしないため、ドサイドンは本能だけで戦っている。なので攻撃は単調になり、攻撃を喰らえばすぐに標的を変更し、攻撃後も隙だらけのまま攻撃を受ける。
「まあでも、その知能の低さをものともしないほどに、ドサイドンの攻防は優れているんだけどねー」
フレイがそう言う中、ドサイドンはドリルになっている鼻を高速で回転させ、プレシオンに突撃する。しかしプレシオンはサイコキネシスを巧みに操り、ドサイドンの攻撃を回避。そのまま冷凍ビームを当てるが、やはり効いている様子はない。
「クラウン、熱風!」
クラウンは高音の熱風を放ち、ドサイドンの体力を少しずつ削っていく作戦に出るが、ドサイドンは岩石砲でクラウンの攻撃を封じてしまう。
「こっちはまずまずといった感じかなー? フォレスはどうしてるかなー……」



「サンドリル、ストーンエッジ!」
サンドリルは地中より鋭く尖った岩を連続で放ち、ランクルスに突き刺す。
「シザークロス!」
さらにサンドリルは地中より現れてランクルスの背後を取り、ドリルとなった爪を交差させ、その先端でランクルスを十文字に切り裂く。
「ランクルス、サイコキネシス!」
ランクルスは負けじと念動力を攻撃力のある念波に変えて放つが
「サンドリル、地面に潜れ!」
サンドリルは地面に潜って回避してしまう。さっきからこれの繰り返しだ。
「メタルクロー!」
そしてサンドリルはランクルスの斜め後から現れ、鋼鉄のドリルで切り裂く。最初は真後ろからのみ現れるサンドリルだったが、次第に斜め後、斜め前、横、意表を突いて正面から現れたりと、不規則に攻撃してくるので、ランクルスも攻撃を受け続け、流石に疲弊しきっている。
「そろそろか……サンドリル、ストーンエッジ!」
サンドリルは地中より鋭く尖った岩を無数に放ち、ランクルスに突き刺す。ランクルスのジェル状の体は衝撃を受け難く、それもあってランクルスは耐久力がたかいものの、ここまで攻撃を撃ち込まれれば、限界も来るだろう。
「ランクルス、サイコノイズ!」
「無駄だ、かわせサンドリル!」
サンドリルはランクルスの放ったサイコエネルギーを、地中にもぐってかわす。
「メタルクローだ!」
そしてランクルスの背後から地面を突き破って現れ、鋼鉄の爪で切り裂く。
メタルクローは攻撃の際に攻撃力を高める事がある技なので、サンドリルの攻撃力はどんどん上がっていく。
「気合球!」
ランクルスは気合を凝縮させた球体を放つも、サンドリルは地面に潜って攻撃を避ける。
「ランクルス、サイコキネシス!」
ランクルスはサンドリルが地中に潜ってからサイコキネシスを放つが、特にこれといった変化は見られない。
「サンドリル、ドリルライナー!」
そしてサンドリルはランクルスの真下から地面を突き破って突撃してくる——はずだった
「ああ? どうしたサンドリル!」
サンドリルはいつまで経っても地面から出て来ない。
「おい、サンドリル!」
フォレスは叫ぶが、サンドリルは出て来ない。
そして、イリスは気付いた。
「サイコキネシス……」
ランクルスはサイコキネシスでサンドリルの動きを止めているのだろう。しかもサンドリルの姿が見えないため、サンドリルのみを対象としたサイコキネシスではなく、サンドリルがいるであろう地中全てにサイコキネシスをあて、操作しているのだ。サンドリルの掘削力があれば相当深いところまで掘れるので、このサイコキネシスは莫大なエネルギーを消費し、そう長くは続かないだろう。というか、この状態をキープするだけで精一杯のはずだ。しかし
「ランクルス、引きずり出すんだ!」
ランクルスは最大出力のサイコパワーでサンドリルを地面から引きずり出し、地面に伏せさせる。
「気合球!」
そしてランクルスは気合を凝縮した球を放ち、サンドリルに命中させる。
「サンドリル!」
サンドリルは特防が低いため、ランクルスの気合球を喰らって戦闘不能になってしまった。



終わりが微妙な気も……なんか毎回のようにこれ言ってますね。今回も前回と変わらずデプスラビリンスでの戦いですが、遂にデインのランクルスがフォレスのサンドリルを倒しました。いや、地中ごとサイコキネシスで操作するとか凄いサイコパワーですよね……まあ、それも僕が書いたのですが。では、次回はNとレイカがドサイドンの攻略法を掴むのか、といった感じです。お楽しみに。