二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 46章 追跡 ( No.92 )
- 日時: 2011/08/08 18:23
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「シャミネ、炎の渦!」
「デリバード、オーロラビーム!」
シャミネの放つ渦状の炎と、デリバードの放つ七色の光線がドサイドンを襲う。
ドサイドンは炎の渦で身動きがとれず、渦ごと吹き飛ばそうとするが、力が入らずそれもできない。
「フェザーダンス!」
デリバードは舞い落とすようにドサイドンに羽をぶつけ、攻撃力を下げる。ドサイドンが渦を吹き飛ばせないのは、デリバードがドサイドンの攻撃力を削いでるからだ。
「そろそろ潮時かなー」
フレイは気だるげに言う。
ドサイドンはやっとの事で腕を出し、掌から岩の塊を発射するが、素早さの高いシャミネとデリバードはその攻撃を容易く回避する。
「シャミネ、ダークロアー!」
シャミネは猫とは思えない咆哮を放ち、ドサイドンを攻撃。
「デリバード、種爆弾!」
デリバードは袋からいくつか起爆性の種子を取り出し、ドサイドンに投げつけて爆撃。
ドサイドンはそれらの攻撃を喰らい、片膝を着いた。
「もう一息だ。シャミネ、ダークロアー!」
「デリバード、オーロラビーム!」
そしてシャミネのダークロアーとデリバードのオーロラビームを連続で喰らい、ドサイドンは遂に崩れ落ちる。
「倒した……」
Nとレイカ、遂にドサイドンを打ち破った。
「あーあ、負けちゃったー」
しかしフレイは、全く焦った風もなくゴロゴロしている。
「さて、残るはお前だけだ」
Nはシャミネに臨戦態勢を取らせ、フレイに近づいていく。
「んー。ここでバトってもいいんだけど、あたしの手の内はまだ晒さない方がいいってエレクトロが言ってたしー。どうしよっかなー?」
フレイはしばし思考する素振りを見せた後、ボールを取り出した。
「やっぱり戦わない事にするよー。ノコウテイ、出て来てー」
フレイはボールから、巨大なツチノコのようなポケモンを出し、地面を這ってその巨体によじ登る。
「それじゃ、あたしはこれに乗って逃げるとするよー。じゃあねー」
そう言い残し、フレイトノコウテイは地面に潜ってしまった。
「くっ、逃がしたか……」
「マカドゥス、磁力線!」
「バシャーモ、ブレイズキック!」
バシャーモは大きく跳躍して磁力の波をかわし、踵落としのように炎のを灯した足をマカドゥスの脳天に炸裂させる。
バシャーモはマカドゥスの攻撃パターンを完全に読み切り、回避不能と思われた磁力線までかわせるようになった。
「ダークフィアーズ!」
そしてバシャーモは悪意の波動を拳に乗せ、衝撃波としてマカドゥスに放つ。
「スカイアッパー!」
さらにダークフィアーズを喰らって仰け反ったマカドゥスに強烈なアッパーカットを叩き込んで追撃。上空へと吹き飛ばす。
「マカドゥス、グランボールダ!」
マカドゥスは瀕死寸前でも諦めず、地中より無数の岩石を浮かべてバシャーモに襲い掛からせる。しかし
「バシャーモ、ブレイズキック!」
バシャーモは大きく跳躍して襲い掛かる岩を全て回避。そしてマカドゥスの真上にくると、灼熱の炎が灯った足を大きく上げ、マカドゥスの脳天目掛けて振り下ろし、蹴り落とす。
マカドゥスは砂煙を舞い上げながら地面に叩きつけられ、目を回していた。
「マカドゥス!」
マカドゥスは戦闘不能。これで、この戦いはデインの勝利だ。
しかしその時
「フォレス情けないねー。負けちゃってるよー」
地面から巨大なツチノコが飛び出してきた。そしてその背には、赤い髪に簡素な浴衣を着た少女。7P(セヴンプラズマ)のフレイ。
「フレイ……!」
「逃げるよフォレスー。フォレスがやられちゃったら、もうこの作戦、破綻してるようなものだしー」
フォレスは悔しそうな顔をして反論しようとするが、できない。図星をだからだろう。
フォレスは渋々といった感じでノコウテイの背に乗り、イリスとデインを睨み付ける。
「お前ら、今回は見逃してやるが、次回はこうは行かねえぞ。次こそは、俺の本領を見せてやるよ」
「フォレスその台詞雑魚っぽいよー」
フォレスとフレイはそう言い残し、ノコウテイとともに地面に潜ってしまった。
「取り逃がしたか……!」
イリスは悔しそうな表情で二人が潜って行った穴を睨みつけると、その穴の隣から、何かが飛び出した。
「レイカさん……N!?」
飛び出してきたのはドサイドンとの戦いを終えたレイカとNだった。そして二人は泥まみれになっている。
「二人も早く乗ってください!プラズマ団を追います!」
イリスは二人が乗っているもの、とうかポケモンを見る。茶色い毛皮に覆われていて、鋭い牙があるポケモンだ。
「イノムー、猪ポケモン……ドランが使ってたマンムーの進化前か。……それにしても、大き過ぎやしませんか?」
イノムーの平均体長は1,1m。しかしこのイノムーは2mを超えている。異常とも言えるほど巨大なイノムーだ。
「そんな事は後だ!早く追わないと、ここを崩される可能性もある!さっき、地中に埋まっている爆弾を見つけた!」
Nの言葉を聞き、四の五の言ってられないと理解したイリスとデインはイノムーに乗り込む。
「イノムー、穴を掘る。ノコウテイを追って」
イノムーは指示を受けると、その巨体からは考えられないくらい俊敏な動きで地面を掘り進み、ノコウテイを追う。
今回はドサイドンとマカドゥスを撃退しました。そして四人は逃げたフレイとフォレスを追うべく、イノムーに乗って追跡します。では、次回もお楽しみに。