二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【二次創作】泡沫【短編集】 ( No.225 )
- 日時: 2013/03/28 19:27
- 名前: 雲雀 (ID: Ma3wYmlW)
【0と1のラブレター】
「果物がね、パレードしてたんだ」
横でジュースを飲んでいた君が、楽しげに笑った。
新手のポルターガイスト現象かな。と、目をきらきらと輝かせている。
世間の子供よりどこか冷めていた俺は、果物を少しずつ動かして映像を繋げたんだな……CM製作のスタッフさん、どうもお疲れ様でした。と皮肉に笑いながらも、君にそっか。と声を返した。
君はとても純粋だから、それらの映像がフィクションだっていう事を、とても長い時間をかけて知るんだろうな。
嬉々として「パレードをする果物」について話す君の頭をそっと撫でて、どうかこの時間が少しでも長く続きますように。そう願った。
「——A弥、落ち着いて聞いて、」
伝えられた言葉は、凄まじい勢いで僕の心に現実を叩きつけた。
なのに、頭は理解することを拒み、精神の奥深くでは、受け入れることを放棄した。
「C太が、自殺、したの」
何を言っているんだ。と思った。
あいつが、自殺なんて、天と地がひっくり返ったって起こりえない。
そう言おうとした。なんの冗談。いつものように、陰湿に笑って。
でも、声を出そうと開いた口からは、なんの意味もない呼吸音が聞こえるだけで、ケータイ越しには何も伝わらなかった。
「A——」
B子が僕の名前を言いかけたが、何もかもを振り切るように通話を切った。
虚しい通話終了の音が、耳に響く。
画面を見れば、あの日の君が笑ってた。
記念撮影とか言って、別になんの記念でもないのに、無理矢理肩組んで写真撮らされて。
勝手にケータイの画面それに変えられて、面倒くさくなってそのまま放置して。
「——なに、いなくなってんの」
さよならも、愛してるも、言ってないくせに。
(1、2、3、もしもし、届いてますか。)
(どうか、届いて、君へ。)
■後書き
この胸を締めつけるのは、君ですか。
終焉ノ栞欲しいのにどこにもないのであてつけでsごめんなさい嘘です書きたかっただけです。
卒業式終わりました。寂しくて傷心の日々を送っております。
まぁ、そんなことはいいとして、CDが欲しいです。小説は友人にかりてざっと読んだので……え、いや、あの、原作無視してすみませんでした。
C太くんの依存ぶりはもの凄いですが、C太がいなくなった時のA弥を想像してしまいまして、こんなことに。
ちょっと続きます。すみません。
でも、続きます。本当にすみません。