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鎧の少年はモモタロウらしい。

しかし、こんな教会ばっかりで緑も異常に多い癖に治安が悪いこの国で、日本人が居るのは不思議で仕方無い。
そんな訳で本人に聞いて見ると、

天「なんか、船で鬼ヵ島に行こうとしたら、船が沈没しちゃったんだ〜」

真・吹・ア・ヒ「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」」」

30秒にも続いた気まずい沈黙。

ア「（鬼ヵ島？何だソレ？）」
吹「（鬼の島の事だよ）」
真「（そのままじゃねェか）」
ヒ「（いや、鬼の島だからそのままで良いんじゃ・・・）」
天「？」

頭の上にクエスチョンマークを出したような顔をし、鎧の少年は逆に赤頭巾真希達に質問する。

天「そっちは何をしてるの？ナンパ？」
吹・ア・ヒ・真「「「「そんな訳無いよ（ねェよ）」」」」

なんだかナンパされたと思われる紅一点にまで突っ込まれる鎧の少年。

真「そう言えばお前の名前はなンだ？馴れ馴れしく喋りやがってるけどよ。馴れ馴れしく喋る前に名前を名乗るという仕事をしやがれ。」

天「あっ、忘れてた！そうだね！」

鎧の少年は、ポリポリ頭を掻いて


「俺の名前は松風天馬！



　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　見ての通り、日本の桃太郎だよ！」