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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第3章 博愛主義でも魔獣使いには通用せず ( No.422 )
- 日時: 2011/10/30 20:08
- 名前: おかゆ (ID: GlcCI1C/)
黄金の水溜まりは、今でもジュウウウウ・・・と道で音を立てた。
赤頭巾真希は自称探偵流派と親指晴矢も連れ、その黄金まみれの道を後にした。
ゴーン、ゴーン・・・と10時を知らせる鐘が遠くで響く。
吹「あ、ちょっと待って」
真「?」
魔術師吹雪は、赤頭巾真希の右手を優しく掴んだ。
その手を彼は見た。
吹「・・・やっぱり火傷してるね」
真「当たり前だろォがよ。あンな溶けた金持って火傷しねェ奴の方が可笑しいだろォが」
吹「そのままでいて。回復魔術使うから」
彼は、赤頭巾真希の手を掴んだまま何かを呟いた。
ただの少年としてでは無く、魔術師という少年として。
人間ってのは平等じゃねェな、と赤頭巾真希は思う。
気付けば右手の火傷所か、左手の火傷まで無くなっていた。
まさかとは思うが、黄金ぶち撒けた時に黄金が掛かった足の火傷も無くなっているのだろうか。
吹「もう大丈夫だよ」
真「直せって言った覚えはねェけどな」
吹「やっぱりツンデr
魔術師吹雪の言葉が途中で途切れたのは、赤頭巾真希が治ったばかりの右手で腹を勢い良く殴ったからだ。
吹「ったぁ・・・君ってツンデレじゃ無くてヤンデレ?」
真「次言ったら舌と歯と顎を擦り潰すぞボケ」
この年で男女がこんな接し方をしているのは、結構希少だろう。
*
真希そこ変われ←えっ
そしてやっと第3話の題名が決まった・・・
明日ハロウィン短編を書こうと思ったので、今日の内に本編2つ書いておきました!
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