二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

ハロウィン特別版 祭典の幽霊は踊り振られ ( No.433 )
日時: 2011/10/31 16:54
名前: おかゆ (ID: GlcCI1C/)

〜ハロウィン特別版を見る前に〜

※本編と全く関係ありません
※ギャグ風味
※今まで出て来たキャラのみ出ます。

それでは、少し変わったメルヘンの世界のハロウィンをお楽しみ下さい・・・


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午後5時を知らせる古びた鐘の音が響く。


いつもはまだ紅蓮に燃える夕焼けが西の方向に見えるが、今日は夜空だ。
夜空といっても、今までと同じ様な景色では無い。

何時もなら真っ黒に染められている夜空は、紫がかった夜空だった。
白銀に輝く三ヶ月さえ、オレンジに輝いている。

街の玄関には、ジャック・オ・ランタンが有り、
農家の畑の案山子(かかし)の頭は、刳り貫かれたオレンジのカボチャだ。
『ワシは今までの方法で本を売る!今の本の売り方なんて取り入れないんじゃ!』というオーラむき出しの本屋のおっさんも、この日は店に飾りを付けている。


そう。

今日は、1年に一度のビックイベント『ハロウィン』なのだ。


街行く人々は、全員仮装をしていた。
魔女やミイラ、フランケンや海賊、更にはオレンジ色のカボチャの仮装をしている良い年してる大人など様々だ。

そんな街のから離れた森に、1軒の家があった。

黒い屋根に、煙突の付いた家のドアには街の玄関にあった物より小さいジャック・オ・ランタンが飾ってある。
そのドアから、ギギギ・・・と誰かが出てくる。

それは、黒い服を纏った少女だ。

全体を何時もなら赤と白でまとめてある服装を、黒と白でまとめ、何時もの赤い頭巾では無く、黒い頭巾をフードの様にしていた。

その少女の目の前には、少年が居た。

少女の恋人、という訳でもない。あくまで、仕事で来ていたのだ。
少年が乗っていたのは、馬車の馬を操る所だ。
少女は、目の前を見て、詰まらなそうに言った。


?「やっぱり来たのか・・・兵士も大変なモンだな。上条」
上「これはティアラ姫の言いつけなので。もう先客は居ますよ」

上条、と呼ばれた少年は、馬車を親指で指差す。

馬車の中では、『ボク初めてだよ〜!ハロウィンパーティーなんて〜」『兄貴だけじゃねぇよ。俺だって初めてだ』と言う声が聞こえた。

先客が解った少女は、僅かに苦い顔をする。
兵士上条は、そんな少女を気にせず言った。



上「乗るなら早く乗って下さい。ーーーーーーーーーーー真希様」





赤頭巾真希じゃ無くて黒頭巾真希になった・・・

あ、これ短編じゃ無い。中編になりそうだ・・・