ゾンビだった灰の様な物は、もう何処にも無かった。本当にゾンビがやって来たのか分からない程に。しかし、その爪痕はあった。銃弾でなぎ倒された花壇に、銃弾が埋め込まれて穴が開いた木。赤頭巾真希は、僅かに苦い顔をする。その時、うなじ近くの髪が引張られる感覚がした。赤頭巾真希は、手をうなじの方に回す。手に何かが当たった。赤頭巾真希がそれを掴むと、前に回す。それは、?「痛い!髪の毛掴むな痛っ!!」さっきまで気絶していた小人だった。