二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第3章 博愛主義でも魔獣使いには通用せず ( No.588 )
- 日時: 2011/11/09 21:29
- 名前: おかゆ (ID: GlcCI1C/)
その女は、暗い別室の椅子に座っていた。
ミラーヒロトを投げ飛ばし、少々苛ついていたがそんな暇では無い。
彼女は、フカフカすぎてこのまま永眠できそうな椅子に寄りかかり、目の前の複数のモニタの中の1つに、触れた。
モニタの画面は大きくなり、同時に音が聞こえた。
ノイズに近い雑音も気にせず、女は言う。
?1「これから、状況説明をしてもらうわ」
すると雑音が僅かに小さくなった。
女は、気にせずそのまま続けた。
?1「まず、『生死の使い』。状況はどう?」
生死の使い、と呼ばれた人物は、無の感情に近い調子で答えた。
?2「いえ。特に変わりは有りません」
?1「そう。あなたは攻撃性が強くても、それを最大限に使う事が出来ない。だから、こちらでどうにかするから、あなたの魔術を最大限に出来る様にするわ」
?2「まことに有り難うございます」
女は何も答えず、別のモニタにふれる。
人混みに居るのか、人の声が聞こえる。
?1「次は『魔獣の使い』。状況は?」
?3「はい。それらしき人物を発見しました。追いつこうとしたのですが・・・人混みで見失ってしまいました。本当にごめんなさい」
?1「別に良いわよ。見つかっただけ。あなたは魔獣を召喚出来ても、魔獣を完璧に操れない。だから完璧に操れる様に、魔術を使っておくわ」
?3「本当に、有り難うございます」
女は、『魔獣の使い』の礼の言葉を聞き、また別のモニタに触れた。
そのモニタの音声は、雑音すら聞こえなかった。
?1「最後は『悪霊の使い』。状況は?」
?4「現在接近中。あと、『黄金の使い』がダウンしたようです」
?1「そう。まぁ所詮は根っからの善人だから役には立たないとは思ってたけど。あなたは、もう善を捨てた人間だから、期待はしてるわ」
?4「期待はしない方が良いと思いますが、有り難うございます」
女はモニタの電源を全て切り、暗い中、うっすらと笑った。
彼女は、心の中でこう呟く。
?「(さて、どれだけ私を楽しませる事ができるかしら?
、、、、、
ーーーーーーー赤頭巾さん?)」
*
結局こうなったかorz
っていうか、メルヘンの世界なのにモニタあったんだ!←