二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 青の祓魔師〜赤き炎の少女〜 ( No.18 )
日時: 2011/09/13 16:44
名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)

第五話

正十字学園の目の前に来ると、でかい門が見えてきた。
「レイヤ!飛べる?」
『任せろ!』
と、門の5m以上の高く飛び上がった。重い扉を開け、校舎の中に入ると、レイヤは人間の姿に戻った。そして、私たちは図書館目指して歩き出した。薄暗い上に広いからなんとなく気味が悪い。
「ここだ。」
図書室の前に来ると、私は扉を開けて、中へ入った。そして、ずうっと奥の禁書棚のところへ向かった。
「ここがあの禁書棚。」
と、私はキーピックを取り出し、カチャリと、鍵を解除した。キィィーときしんだ音をたてて扉を開き中へ入った。うっ、すごい埃の臭い!中は、廊下よりもっと暗かったから、ライターを取り出した。
「この中から探すのか?」
「ああ、お願い。どんなことでもいいんだ。」
私は、奥のほうの本棚から見に行くことにした。『虚無界』『青い夜』『魔神』という本を手に取ってみた。どれもとても分厚い。はたして、今晩で読めるだろうか。まず、『青い夜』を読んでみた。どれもサタンのことばかりだ。期待するだけ無駄だったんだろうか・・・・。と、あきらめかけていたそのとき、ふと、気になる文章を見つけた。この書を書いた祓魔師が聞いた言葉だ。『あの夜サタンはこうつぶやいていた。これであのお方もお喜びになるだろう。と。』私は目を見開いた。これはあいつのことだ!続きを読もうと目を走らせたとき—、
「ん?だれかいるのか?」
男の声が聞こえた。私はハッとして立ち上がると、かすれるほど小さな声で、
「レイヤ!」
と、呼んだ。レイヤは狼人間なので、視覚、聴覚、嗅覚が並外れている。コツ、コツ、コツ・・・・と、男の足音が響いてくる。レイヤが来ると、
「気づかれない内にここを出るんだ!」
私はうなずき、部屋を出ようとしたその瞬間、
ドサッ
机に置いていた本が落ちてしまったのだ。
「だれだ!」
男が走ってくる。レイヤは一瞬で姿を変えると、
『乗るんだ!』
と、言ってきた。私はレイヤに飛び乗ると、レイヤはとてつもないスピードでかけだし、窓をぶち破った!そして、門のところの柱に足をついて、森の中へ飛んでいった。
「すまない。私があんなはじに置いていたせいで・・・・。」
『いや、気にするな。』
と、走りながら答えてくれた。私は「ありがとう。」と言うと、あの文章が心の中でこだました。
『これであのお方もお喜びになるだろう。』