二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 青の祓魔師〜赤き炎の少女〜 ( No.25 )
- 日時: 2011/09/16 17:21
- 名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)
第七話
どうすんだよ。犯人が犯人を調べるって!? 私はあぜんとしていた。
「次に言うペアで行動してください。志摩君・三輪君ペア。神木さん・・・・。」
メガネが言っている。
「・・・・奥村君・武藤さんペア。」
はい?私はまたもぼうぜんとした。ガタッと音がして、
「おい!雪男!こいつとやらせる気か?」
そのとおり。
「奥村君は口出ししないで。では、開始!」
私はハッとして立ち上がった。まずはレイヤに連絡しなければ。私は外に出て、正十字学園の門の辺りまで行った。奥村 燐もだるそうについてくる。私は携帯を取り出すと、レイヤの番号を押してかけた。
「誰にかけてるんだよ。」
奥村 燐は言ったが、私は無視した。
『カオルか?どうした。』
「実は、大変なことになったんだ。」
私は今の状況を説明した。すると、
『すぐ行く。』
と、言われ、電話を切った。しばらく捜査をしているフリをすることにした。すると、奥村 燐が、
「・・・・武藤、お前なんでそんな変なマント着てんだよ。」
理由?それはまず見た目を隠すため。紫色の目なんていやでも目に付く。二つ目は周りを避けるため。こんな気味の悪いマントを着た奴は近づきたい奴はいるか?普通いない。それでもう一つの理由は・・・・。これは別に言わなくてもいいや。だから、一応、
「お前には関係ない。」
と、言っておいた。そのとき、
『カオル!』
と、レイヤの声がしたかと思うと、人形サイズのレイヤが降ってきた。私はレイヤをキャッチすると、レイヤは私の手から、腕を伝って肩の上に登った。私が頭をかいてやっていると、
「なんだぁ、それ。」
と、奥村 燐がレイヤを指さして言った。
「私の使い魔だ。」
すると、レイヤが、
『俺は、レイヤ。カオルの使い魔で、ルー・ガルーだ。カオルの兄みたいなもんだ。よろしく。』
「あ、ああ。」
ていねいな自己紹介に驚いたのか、奥村 燐はとまどったように返事をした。それからは私はていねいに捜査しているフリをして、呼び出しがかかり、一回みんなで集まると、こういう結果が出た。
「俺らが、禁書室を調べた時、青い夜っちゅー本が落ちてたんや。」
「そのほかにも魔神とか、虚無界という本もありました。」
「イコール犯人は、サタンのことを調べていたんじゃないかと・・・・。」
なんだ。そういうことになっているのか。私はレイヤとすばやく視線を交わした。
「そうですか・・・・。あまりはっきりとはしてませんね・・・・。でも、今日はもう遅いので解散にしましょう。」
メガネの言葉で生徒たちは禁書室を出た。荷物を祓魔塾に取りに行かなきゃいけないから、行き先は同じだ。杜山 しえみが、
「結局、犯人は悪魔なのかなあ。」
「知らないわよ。そんなの。」
と、神木 出雲が答える。そのときだった。風向きが急に変わったのだ。なんだ?この気持ち悪い風は・・・・?周りの奴らもそれを感じているらしく立ち止まった。
ドッカーン
と、背後で、大きな爆発音がして振り向くと、そこにいたのは、大きなゴキブリのような悪魔だった。
「ウッシッシッシッシッ。」
と、いやな声で笑っている。私たちは全員その場に凍りついた。