二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 青の祓魔師〜赤き炎の少女〜 ( No.31 )
日時: 2011/09/15 21:33
名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)

第九話

銀色の髪、猫耳、しっぽ、赤い瞳。これが私の悪魔の姿。普通の人間の耳には聞こえないが、後ろで祓魔塾生たちが小さく息をのんだ。私はゴキブリをにらみつけると、
「おお、美しい!!」
と、ゴキブリがからかうように手をたたいている。その言葉は無視して、瞬時にゴキブリを観察した。悪魔の姿になると、視覚、聴覚、嗅覚が100倍くらい良くなるのだ。だから、20mくらい離れていても私にはむしメガネをのぞいているようなものだ。すると、硬いこうらのようなものと、体のわずかなすき間を見つけた。私は、
「ソード。」
と、つぶやいた。すると、私の手のひらの下が、パァッと輝いて、次には剣が現れていた。剣に埋めこまれた石の部分と剣の先が私の赤い炎で輝いている。ものの0.001秒だった。私は剣をパッとつかむと、次の瞬間にはゴキブリの目の前に立ち、
「私に勝てるとでも思っていたのか?」
と、ささやいた。そして、体のすき間に、ズブリと剣を差し込んだ。
「ギャアアアアアア!」
こうらと体はもう私の手によって切り離されていた。
「くっ、これほどまでに強いとは・・・・。」
ゴキブリはきびすを返して逃げようとした。そくざに見抜いた私は、ゴキブリの向かったほうに移動し、行く手をはばんだ。
「これまで関係のない奴らの命をうばった罰だ。」
と、剣でゴキブリを切った。
「やめろおおおおおおおお!!!」
と、いう悲鳴をあげながらゴキブリは完全に消滅していった。やった。倒した。レイヤもあいつらも無事でよかった・・・・。安堵感に包まれた私はその場に倒れこんだ。今までは少量だったのに一気にたくさんの力を使ったからだ。そしてそのまま気を失ってしまった・・・・。