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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 青の祓魔師〜赤き炎の少女〜 ( No.49 )
- 日時: 2011/09/21 07:48
- 名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)
第十三話
・・・・私の心はとてもしずんでいた。ねこみみって!なんだよそれ!学校が終わって祓魔塾に来ると、もうすでにみんな来ていて、
「おう、武藤。」
と、声をかけてきた。軽く手を振った。席に座ると杜山 しえみが、
「こんにちは、カオルちゃん。」
と、言ってきた。か、カオルちゃん?生まれてこのかた私はそんなふうに呼ばれたことは一度もなかった。とまどっていると、杜山 しえみは微笑んで奥村 燐たちの方に行ってしまった。奥村 燐たちは、
「そういえば今日、学園祭の出し物決めたなー。」
ゲッ。
「ああ、俺らも決めたで。」
「燐のクラスはなにやるの?」
「ハハッ、お化け屋敷だってよー。」
「俺らは雑貨屋だとよ。」
「私のクラスは演劇よ。」
「へ〜え。みんな色々するんだねー。あ、カオルちゃんはなにするの?」
ガタッ。私はそのとたんイスごとひっくり返ってしまった。
「だ、だだ大丈夫?」
「あ、ああ・・・・。」
私はふらふらと起き上がると、奥村 燐が、
「で、なにをやるん—。」
「ただの喫茶店だ!!とってもつまらないらしいぞ!!!」
私は奥村 燐に怒鳴りあげた。
「だから、絶対来ないほうがいいぞ!!と、いうか来るな!!!」
ハァ、ハァ、と、荒い息を吐きながら、私は席に座った。私はこのとき安心していたのだが、私は知らなかった。この教室にいた全員が、
(絶対行こう・・・・。)
と、思っていたことに。
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