二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 青の祓魔師〜赤き炎の少女〜 オリキャラ募集中! ( No.74 )
日時: 2011/09/23 16:16
名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)

第十五話

いくらなんでもおかしい。おかしすぎる。レイヤはもう一週間も帰ってきていない。前に何日か家をあけることはあった。でも、なんの前ぶれもなしに一週間も帰ってこないことなんて一度もなかった。だから、今夜はレイヤの調査をするつもりだ。もしかしたらまだにおいが残っているかも・・・・。今日は学校が休みだから、祓魔塾へ行った。
「おはよう。」
私があいさつをすると、
「オッス。」
「おはよう、カオルちゃん。」
「おはようございます。」
と、次々に言葉が返ってきた。そのとき、
「みなさん、おはようございます!」
と、メガネが入ってきた。
「今日は武器の授業です。部屋を移動するのでついてきてください。」
そこで私たちは部屋を移動した。今日は塾の祓魔師の霧隠 シュラもいる。部屋は壁が防音になっている。とても硬い。あたりを見ると、バッティングセンターにあるような機械や、他にも変なものがいっぱいある。すると、霧隠 シュラが、
「えー、今日はここで訓練をしまーす。」
と、言った。訓練か・・・・。最近はあんまりできてなかったな・・・・。
「神木さんと、しえみさんは弓を。勝呂君と、志摩君、三輪君は、ショットガンを。奥村君と、武藤さんは自分の武器を使ってください。」
自分の武器か・・・・。どれを使おう。私は、手を上げた。
「なんですか?武藤さん。」
「武器はどれを使えばいいですか?」
「ひとつじゃないんですか?」
「はい。」
他の奴らが驚いたように私を見ている。そう、私の武器は剣だけじゃないんだ。
「なにがありますか?」
「・・・・剣、二丁拳銃、弓・・・・。そんなもんだった気がする。」
「そうですか、じゃあ、武藤さんは騎士志望だったし、今日はシュラさんと、僕がいるので、剣と、二丁拳銃の訓練をしましょう。」
剣と二丁拳銃か。奥村 燐は武器の降魔剣を使うと、炎が出るので木刀だ。私は自分の意思で炎を出すことができる。だから、炎は出さなくても武器は使える。ただ、威力がちがうというだけで。私は、奥村 燐、メガネ、霧隠 シュラの四人で、バッティングマシンみたいなのに行った。まずは二丁拳銃の訓練をすることにした。バッティングマシンには超低速、低速、高速、超高速の四種類の速さがあって、ボールが飛び出してくる。それを打ち返すってわけ。まずはメガネが見本を見せた。拳銃で次々とボールを打ってく。私の番だ。私は低速をやってみることにした。なるほど、低速は低速でもけっこう速い。だけど、なんかいまひとつだ。八十七発中、八十七発全部打てた。次に高速でやってみたが・・・・。低速なんかととても比べ物にならない!速すぎる!結局、百五十発中、百三十二発しか打てなかった。高速でこれなんだから、超高速ってどんなんなんだろう。次は剣で霧隠 シュラが見本を見せた。すごい・・・・!霧隠 シュラは超高速で見本を見せた。今のところ、ひとつもボールを落としていない。私はまた、高速でやった。やっぱり剣のほうがしっくりくる。今度は百五十発中、百四十七発打てた。
「なかなかやるなぁー。」
と、霧隠 シュラが言った。よっしゃ!と、私は心の中でガッツポーズをした。そのとき、
「今日の授業はおしまいです!気をつけて帰ってくださいね。」
と、メガネが言った。私は荷物を取りにみんなと廊下を歩いていると、奥村 燐が近づいてきた。
「お前、スゲーな!俺、あんなに打てねーよ!」
「み、見てたのか?」
「ああ!」
私は顔を赤くして、
「べ、別にそんなにほめられるほどのことではないっ。」
「そうかぁ?」
まさかこんなところでほめられるとは・・・・。まあ、でもほめられるのは嬉しいな、やっぱり。外に出ると、あたりはもう薄暗くなっていた。今夜はレイヤの捜索をする予定だから、早く帰らなくては。私はかけあしで家に向かった。だが、ちょうど森の中央あたりまで来たとき、突然、背筋にゾワァと、ふるえが走った。この感じは・・・・!悪魔!サッとあたりを見まわすと、赤い髪の幼い少女がボロボロのマントを着て、立っていた。
「ふふふっ。」
にこっとその少女は笑った。だが、目には感情がまるで無い。
「お初にお目にかかります。カオル様。」