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〜ラティアｓａｉｄ〜

機内は騒がしかった。因みに、私の席は有人と次郎と一緒。秋と一緒に座っても良かったんだけど、知らない女の子達と座ってたから止めておいた。というか、本当に煩いわね…(呆)

虎丸・木暮「「うわ〜！！」」

虎丸「雲がず〜っと下にありますよ！！すっごい！！すっごーい！！」

木暮「もうはしゃいじゃって、可愛いね〜！！うっしっし。」

虎丸「そっちだって夢中で見てたじゃないですか！！」

木暮「おぉ！！船があんなにちっちゃい！！」

虎丸「本当だ！！すっごいですね！！」

はぁ…、本当に煩いわ…。…ビアン、貴女こんな煩い所でよく寝られるわね…。私は貴女を尊敬するわ。

綱海「ブルブル…」

立向井「綱海さん？どうしたんですか？」

綱海「お、俺…、ひ、飛行機は駄目なんだ…。海に帰してくれ———！！！」

マネージャー・立向井「「「「クスクス…」」」」

大声にも関わらず、ビアンは爆睡中。本当に貴女って凄いのね…。

円堂「ん〜…、ライオコット島かぁ。」

風丸「どんな所かなぁ。」

目金「別名『サッカーアイランド』ＦＦＩ世界大会の為に、南の島を丸ごと会場にしてしまったそうですよ。」

そうよ、全部クラリス家が資金を出して開拓したんだから。この飛行機だって、クラリス家が所有してるのよ？貴方達、クラリス家無しじゃ世界と戦えなんだから感謝しなさい。

風丸「丸ごと会場って…」

円堂「スッゲー！！」

染岡「フッ、俺に相応しい舞台だぜ。この俺のプレーで、世界の度肝を抜いてやる！！」

別に貴方なんかの為に用意した訳じゃないんだけど。というか、貴方何様なのよ？

円堂「ああ！！頼んだぜ、染岡！！」

鬼道「ラティア、髪伸びたな。」

ラティア「えっ？えぇ…、ずっと伸ばしてるから。」

急に話しかけられたから、少し驚いてしまった。

ラティア「有人と次郎も、背が伸びてて驚いたわ。」

佐久間「やっぱり、２年も会ってないと変わるんだな。」

ラティア「そうね。」

鬼道「…行方不明だった２年間、どこにいたんだ？」

ラティア「…アフリカにある小さな国よ、言っても分からないと思うわ。」

春奈「お兄ちゃんとラティアさんって、仲良いんですね！！」

ラティア「お兄ちゃん…？じゃあ、貴女が有人の妹…」

春奈「知ってたんですか？」

ラティア「えぇ、有人から妹がいるって聞いて事あるから。」

春奈「そうだったんですか！私、音無春奈です！宜しくお願いします！」

ラティア「宜しく。」

明るくて可愛い子…、ティアラみたい。

春奈「ラティアさんって、彼氏とかいるんですか？！」

ラティア「えっ？！／／／」

この子…、見かけによらず凄い事聞いてくるのね…；

秋「あっ、それ私も気になってた！」

佐久間「ラティア、綺麗だからもてるよな。」

ラティア「え〜っと…、彼氏はいないわ。」

春奈「えぇっ？！そうなんですか？！私、てっきりいるのかと思ってました…」

そんな残念そうにされても…、まるで私が悪いみたいじゃない…；

ラティア「えっと…、好きな人ならいるわよ。」

春奈「ほ、本当ですか？！」

急に元気になった…、本当に面白い子ね。

ラティア「えぇ、２人ね。」

春奈「どっちと付き合うんですか？！」

ラティア「まだ決めてないの、ただ…」

春奈「ただ？」

ラティア「…２人とも、凄く大切なの。一人目は、私に宝物をくれたサッカーが大好きな男の子。」

私はバッグに飾ってある青のカーネーションのコサージュを見せた。

秋「うわ〜！！可愛い〜！！」

春奈「その男の子、ＦＦＩに参加してるんですか？」

ラティア「えぇ、ＦＦＩ世界大会の出場チームの選手の一人よ。」

春奈「そうなんですか〜！じゃあ、もう一人はどんな人なんですか？」

ラティア「もう一人は…、私の命の恩人なの。」

鬼道「命の恩人？」

ラティア「えぇ。私、２年前に爆発事故に巻きこまれて、建物に閉じ込められてしまったの。」

秋「あっ…、それって…」

ラティア「…『クラリス家豪邸爆発事故』よ。」

春奈「それで…、どうなったんですか？」

ラティア「閉じ込められた私は、必死に助けを求めたの。その時、偶然その男の子が来て、私を助け出してくれたの。その男の子とは、クラリス家の関係で縁があって、仲が良かったの。それで…、その２人の男の子から告白されて…／／／」

春奈「返事…、まだしてないんですか？」

ラティア「えぇ…。でも、ＦＦＩが終わるまでには答えを出す積りよ。」

春奈「頑張って下さいね！私、応援してます！」

ラティア「有難う。」

春奈が応援してくれてる…。ＦＦＩが終わるまでに、答えを出さないと…！！でも、どうすれば良いのかしら…。私、まだ２人に恩返しもしてないし…。
私がそう考えていると、飛行機はライオコット島に着いた。




ラティア姫、まさかの彼氏無し。ティアラ姫はちゃんといますよ。はい、あの方ですｗ