二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【短編/主にポケモン】刹那的蜃気楼【リク&コメ募集中】 ( No.11 )
- 日時: 2013/05/05 21:14
- 名前: 帆波 (ID: voQe75S9)
簡易オリキャラプロフ
山祇神 弓弦/やまぎかみ ゆづる
性別、女。山神の先祖返り。六号室のSS
友情出演
鎌井城 礼疾/かまいじろ あやと
性別、男。鎌鼬の先祖返り。六号室の住人。
お相手?:髏々宮 カルタちゃん
「__ちゃん、ゆーちゃん?」
「…ん、かるた、ちゃん?どうしたの?」
「ううん…、ゆーちゃんが、ボーッとしてたから…」
いつも通りの無表情、けれどその瞳には心配の二文字が宿されていて。それに弓弦は笑ってこう返す、「大丈夫だよ」と。
この頃、とても不安な気持ちになる。…いや、気持ちというよりは、妖の先祖返り特有の、直感。こういう時、自分が先祖返りであることを恨む。なんで、こんな事を感じなければいけないのだろう。でも、言ってはいけない気がする。誰かに話しては、いけない。
「ねぇ、カルタちゃん?…私達って、友達?」
「?うん、友達…」
「じゃあ、来世でも?…また生まれ変わっても、私と友達になってくれるかな?」
「うん、ゆーちゃんとなら、ずっと、生まれ変わっても友達。…指切り、する?」
そう言って差し出してきたカルタちゃんの小指にそっと自分のを絡めて、「指切りげんまん」。その時のカルタちゃんが、何となくだけど、とても弱々しく見えて、とても、護りたいと思った。今も、きっと来世でも。
嗚呼、もう。泣きそうになったじゃない。そんな感情を隠すために、私は笑顔でカルタちゃんに抱きつくのだ。
「カルタちゃん、だーいすき!お母さんよりも、お父さんよりも、礼疾よりも、ずっとずーっと大好きだよ!」
「…私も、大好き。渡狸と同じくらい、ゆーちゃんが好き」
「卍里くんと同じ、かぁ…。うん、今はそれでいい。けど、来世で会う頃には卍里くんを追い越してるといいな」
私達は笑いあった。これから起こる最期の始まりになど、気づきもせず。
ただ幸せそうに、幸せに、無知に、無邪気に。
((ゆーちゃんが渡狸みたいにちっちゃくなったら、もっと好き…))
((本当!?ちょ、ちょっと調べものしてくる!))
((うん…(必死なゆーちゃん、かわいい…) ))
~END~
自ブログに載せていた小説をば。いぬぼくです。カルタちゃんです。