二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 青の祓魔師 〜漆黒の記憶 Dark memory〜  ( No.177 )
日時: 2011/12/07 18:55
名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)

番外編 「これって・・・アリですか!?」 —ツヴァイ—

燐side

・・・・・・どうなってんだ?こりゃ・・・。俺は思わずため息をつく。どうやら俺たちは入れ替わったらしい。・・・・・・たった一人を除いて。
「・・・・・・つまり、」
志摩、の姿をした雪男が前に立ち、頭を抱えながら話をする。

僕→志摩
志摩→勝呂
勝呂→三輪
三輪→神木
神木→蔀
蔀→クロ
クロ→杜山
杜山→奥村
奥村→僕

「と。いうことですね。みなさん?」
黒板に書き終わり、向き直った雪男が俺たちに聞く。
————————コクン
と俺たちはうなずく。ちなみに俺たちはいつもの席に座って・・・・・・いるのか、これは? 右側に愛妙が、そして真ん中におれ、雪男、クロが。そして左側にまろまゆ、子猫丸、勝呂が・・・・・・って、絶対おかしいだろ!これ!!
「ってか、なんで宝はおらんのや!!」
怒り混じりの声で子猫丸・・・の姿をした勝呂が言う。それに頬杖をつきながら愛妙、じゃなかったまろまゆが答える。
「もう、食べる前に帰っていったわよ・・・・・・」
「・・・・・・ってかやっぱり原因は・・・コレ、ですよね」
勝呂の姿をした志摩があるものを指差す。みんなも一斉にそれを見つめ、ため息をつく。
「ご、ごめんなさい!」
泣き顔の・・・俺!?じゃなかった、しえみが頭を下げる。・・・・・・どうやら原因は、このクッキーに入っていた『イレカーワル草』 のせい、らしい・・・・・・。
「って、なんでクロまで居るんだよ!」
俺は立ち上がってそう言い、しえみの姿をしたクロを指差す。クロは俺の姿をしたしえみにピタッとくっついている。
「それにクロはクッキーを食べていないはずですよね」
まろまゆ姿の子猫丸が言う。するとクロが口を開き、
「オレ、ひまだったから燐たちの教室に遊びに行ったんだ!そしたらみんな眠ってて・・・一人だけ起きてた愛妙にクッキーもらったんだ。そうしてオレ、寝ちゃった・・・」
一斉にみんなクロの姿の愛妙を見る。「本当ですか?」と雪男が尋ねると
「うん、そうだよ」
笑顔で愛妙は答えた。するとみんなは一斉に深いため息をつく。
「!そういえば、これっていつまで続くん?」
志摩がしえみに尋ねる。
「そ、それが・・・・・・」
しえみは泣きそうな声で言う。

「——————— 一年・・・なんだ」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇

リルside

———————同時刻。塾でそんな楽しそーな事件が起きていたことを知らないあたしは、やっと■■■■■様———————主様の城へたどり着いた。
「はああぁぁーーーーー。やっと着いたぁーーー」
あたしは疲れ切って城の大きな扉の前に座り込む。
「なにやってんだ。ほら、いくぞ!」
セイのドS〜。そう思いながらセイの後にしぶしぶ続く。
———————ギギギギィィィ
何十年も開かれていなかったかのような音をたて、扉が開く。扉の向こうでは古びた外見とは違う光景が広がった。中は白と黒で統一された壁と床。そして天井には眩しすぎるほど光り輝くシャンデリアがいくつも吊されていた。
そんな部屋がいくつも続くなかをセイとあたしは通り抜け、城の奥へと向かった。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

———————ギイイィィ
主様の居る部屋の扉を開ける。するとそこにはいくつも髑髏が並べられていた。
その中央には、金の刺繍がされた闇に似た漆黒のドレスを身に纏う一人の女性がいた。女性はキセルを吸い、吐いた煙を眺めながら退屈そうに、足を組み揺り椅子に座っている。すると女性はあたしたちに気がつき、
「おお、セイとリルか。ちょうど退屈しておったところだ。わらわに 、かわいい双子の娘たちの様子を聞かせてみよ!」
揺り椅子から立ち上がり、黒衣の女性———————主様はキセルを持つ手で手招きする。
あたしたちは主様の足元に跪き、敬畏に満ちた声で言う。

「「仰せのままに。———————オスクロラ様」

主様———————オスクロラ様はにっこりと、妖しげに微笑んだ。

 〆 12月7日

————————————————————————————————

あとがき

はい、登場しましたね〜「主様」・・・

主様=オスクロラ様って、けっこうあたしのお気に入りなんですよね〜
悪ですけど(笑)

まあ、よろしくおねがいします!!

コメ・感想 よろしくっ!!!