二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 青の祓魔師 〜漆黒の記憶 Dark memory〜 ( No.73 )
- 日時: 2011/12/03 10:25
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
第9話 「呼び捨て」
《祓魔師殺し(エクソシストキラー)》の話題で暗くなっていた雰囲気の中、勝呂がしゃべり出した。
「・・・新しく三人も入って来たんや。自己紹介せなあかん。」
「そうですね。」
隣にいた子猫丸が頷いた。
「まず、俺からや。おれは勝呂竜士。称号は詠唱騎士と竜騎士志望や、よろしゅうな。」
そう言ったのは頭を鶏冠のようにして、ピアスをつけている目つきの悪い少年だった。
「僕は三輪子猫丸です。詠唱騎士志望です。よろしゅうお願いします。」
坊主でメガネを掛けている背の低い少年が言った。
「俺は志摩廉造や。子猫さんと同じ詠唱騎士目指してます〜。よろしゅう。」
頭をピンクに染めた少年が言った。
「・・・・・あたしは神木出雲。手騎士志望。よろしく。」
ツンツンした口調でそう言ったのは、ツインテールでまろ眉の少女だった。
「わ、私は、も、杜山しえみです。手騎士志望です。よ、よろしくお願いします!!」
和服姿の少女が恥ずかしそうに言った。
「俺は奥村燐!騎士志望だ。よろしくな!!」
背中に刀を提げた少年が元気よく言った。
「僕は群青清夜です。竜騎士志望です。よろしくお願いします。」
左目に眼帯を付けた青年が落ち着いた口調でそう言った。
「あたしは群青瑠璃!騎士志望で〜す!よろしくね!!」
見た目13歳くらいの少女が燐よりも元気よく言った。
「あ、あたしは蔀愛妙です。称号は・・・まだ決めていません・・・・。よろしくお願いします!」
桜色の髪をした美しい少女が恥ずかしそうに言った。
「あの〜!」
「ん?なんや?」
瑠璃は勝呂に尋ねた。
「あの、奥の人は?」
瑠璃は教室の奥の方に座っている少年を指さした。
「ああ。あいつは宝や。あいつはなんもわからへん。たま〜にあの人形で腹話術で話すだけや。」
その少年は左手にうさぎのパペットをはめて、ただ、奥の席に座っているだけだった。
「ふ〜ん。 ねぇねぇ!質問タイムにしない?」
瑠璃はみんなに提案した。
「いいですねぇ〜。」
志摩は真っ先に賛成し、他のみんなも賛成したので、質問タイムは始まった。
「なぁなぁ〜。愛妙ちゃんて、奥村くんたちとどないな関係?」
目をハートにさせながら志摩は真っ先に愛妙に質問した。
「え。え〜っと、昔いっしょに住んでた幼なじみだよ。・・・・でも、なんで?」
愛妙は少し燐の後ろに隠れるようにしながら、言った。
「だって〜愛妙ちゃんの説明のときに、「愛妙」って一瞬呼び捨てにしたやん。人を呼び捨てで呼んだとこ初めて見たわ〜。 あ、瑠璃ちゃん!ちょっとええ?」
そう言って志摩は瑠璃の方へ跳んで行った。
(そっか・・・・・。雪男が人を呼び捨てで呼ぶのって、あたしが初めてなんだ・・・・・)
質問タイムが行われていて、がやがやと騒がしい中、愛妙は少し嬉しくなって頬を赤らめた。
〆 11月7日