二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 青の祓魔師 −白光の希望 ( No.2 )
日時: 2011/10/29 14:18
名前: 星礼 ◆CnDesqIk/6 (ID: 3/dSGefI)

Prologue1


「………」
俺の現在地、正十字学園祓魔塾前。
代々、桜乃家は神社を継いでいる。
そして、俺の父や母。祖父や祖母もこの祓魔塾に通っていたらしい。
「……にしても」
面倒なことにならなければいいのだが……。
あ、俺実は女です。
桜乃白月って言います。
で、なんで男装なんざしてるかっつーと…、
桜乃家はもののけ(つか悪魔)にころされる率が女の方が高いやらなんら…。
で、物心ついた時には男として生きてきた。って訳だ。
成人までは男でいることが桜乃家の鉄の掟らしい。
だから、スカートはもちろん女物の服なんざ着たことない。うん。
しばらくボーッとしていると…
「わっ!?」
開いたドアに激突。くっ、ドアから離れていればよかった…!
「あ、すまんすまん…ってあれ」
痛む鼻を押さえながら(幸い血は出なかった)起き上がった先に居たのは、ピンクの髪をした男子だった。
「見いひん顔やなぁ…。あ、もしかして奥村先生が言うてた新入生か?」
「ったく、初対面から暴行か…っ」
俺の言葉に、ピンクの奴はにへらっと笑って誤魔化す。
「男なのにえらい美人さんやなぁ。名前はなんて言うん?」
「人に名前を聞く時は、先に自分が名乗るのが常識だろう」
「せやな。俺は志摩廉造や!」
「俺は桜乃白月」
「白月、な。ほなよろしゅうな!」
俺は志摩廉造とやらの差し出して来た手を振り払った。
「誰がお前なんかと仲良くするか。この暴行ピンク男め」
そのまま俺はスタスタと教室に入った。
「あちゃー、ちょっと手厳しい奴やなぁ」
そう言って笑う声が、後ろから聞こえたような気がした。