二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモンBW】災厄の魔女〜凍てつく境界を統べる者〜 ( No.16 )
日時: 2011/11/11 16:27
名前: 水瀬燈夜 (ID: RHCEY5Ol)

【第1章】再会と、新たな出会い⑤

チェレンたちを連れて家へと戻ってきたトウヤは、部屋に入ってくるなり出していたポケモンたちをボールへと戻した。状況を察したらしいポケモンたちは大人しくボールへと戻っていったが、ジャローダはそのままトウヤの身体に巻きついた。トウコの側にもゴチルゼルがいるため、トウヤはそのままジャローダは出しておくことにした。部屋の中にはトウヤとジャローダ、トウコとゴチルゼル、N、チェレン、ベルと件の人とスワンナがいた。Nは抱えていた人をトウヤのベッドに寝かせておき、トウヤの正面に座る。

「実は、ボクが半年間イッシュ地方を離れている間にいろいろとあったみたいで…………ちょっと大変なことになってしまっているんだ」

Nは辛そうな表情をしながら、そう切り出した。トウヤを始めとする他の人間は特に催促することもなくそのままNの話を待っている。

「率直に言えば、ゲーチスがプラズマ団を再結成したんだ」

Nの言葉は、トウヤたちに多大な衝撃を与えた。Nは話を続ける。

「ボクが去り、ゲーチスを始めとする七賢人たちは国際警察に逮捕されて刑務所に入れられていたんだ。しかし、彼らはどうしても野望を捨て切れなかったらしく、3ヶ月くらい前には脱獄をしたんだよ」

「その時にはもうゲーチスの頭の中では次なる計画が練られていたんだ。ボク以外の人間を利用し、己だけがポケモンを支配する……そんな残忍極まりない計画をね」

「ボク以外の人間とは言っても、ゲーチスの頭には1人しかいなかった。トウヤたちは知っているのかな……? キュレムと共に生きるカゴメタウンの『神子』の話を」