二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモンBW】災厄の魔女〜凍てつく境界を統べる者〜 ( No.41 )
日時: 2012/01/05 23:35
名前: 水瀬燈夜 ◆Ci25SRjI3g (ID: RHCEY5Ol)

【第2章】奇襲! プラズマ団⑩

翌朝。カノコタウンのトウヤの家の前には既に身支度の済んだトウヤ・N・チェレン・レイティアとトウコの姿があった。早朝ということもあってか、ベルの姿はまだない。

「またなのか、ベル」
「仕方ないでしょ、いつもの通りよ」

若干の苛立ちを見せるチェレンに、トウコは何とか落ち着かせようとしている。トウヤはため息をついて周りを見渡す。
Nは初めての旅立ちということもあってか、緊張感を紛らわせるように腰につけたボイドキューブを弄っている。レイティアはと言えばどこか眠そうに舟を漕いでいるようであった。

「おぅいみんな! ごめんねまたやっちゃった!!」
「やっちゃったじゃなくて!! もう少し早く来ようとか思わないのかいベル」
「ほら、そろそろ行くぞ。時間がないんだ」

呆れたようなチェレンの言葉を、トウヤは半分も聞かずにレイティアの手を取って歩き出した。Nとチェレンも慌てて着いて行く。
トウヤはトウコとベルから少し離れたところに立つとモンスターボールを投げた。出てきたのはウォーグルのフィランダ。それにならってチェレンはケンホロウを、Nはアーケオスを出した。トウヤはレイティアの手を引いてウォーグルの背中に乗せると自分も乗る。Nもチェレンも乗ったことを確認すると、トウヤは声高らかに言った。

「行くぞ、ライモンシティへ!!」

トウヤの声を聞いたウォーグル・アーケオス・ケンホロウは翼を広げて飛翔する。背後からはトウコとベルの声が聞こえた。

「みんな気をつけてね!!」
「何かあったら知らせるからね〜!!」

2人の言葉にトウヤは片手を上げて答えると、3匹はライモンシティに向かって飛んで行った。



【第2章あとがき】

やっと終わった……!! というわけで2012年も宜しくお願いいたします。今回はプラズマ団の奇襲とトウヤたちの旅立ちでした。
トウヤたちはレイティアを助けるために、とても過酷な旅に出ました。その旅に一体何が待ち受けているのでしょう。プラズマ団なのか、それとも新たな敵か、味方なのか。続きは第3章でお会いしましょう。舞台はライモンシティへと移ります。