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§罪のリング§

「罪のリング？」

ツナは疑問を感じた

七属性以外でしかもその能力を引き出すという罪のリング

それはいったい何なのか

「とりあえずボクのリングを見せてあげるよ」

ローネの見せたリングはフォークとナイフの交わったマークが刻み込まれたリングだった

「みんなもみせよーよ？」

ローネが促すとそれぞれ頷きリングを見せた

リアールのリングはハートが二つ重なった形をした石が付いたシンプルなリング

アルバジーアのリングはリング自体が王冠の形をしていた

ディアのリングは蛇が巻き付いた形をしていた

イーラのリングは炎を感じさせる深紅のリング

イネルテのリングは動物の爪痕が入っている黒いリング

アルのリングは¥だの＄だの通貨記号が刻まれた金色のリング

やはりそれぞれが大罪を意味する

「しかしこのリングは小生たち以外には使えないのですよ？」

「そう考えりゃぁ俺様達意外には無理だな」

「えぇ私たちの中に宿る大罪の力を引き出すのですから」

「ねぇ俺に見せてくれないかなそのリング」

ツナが手を差し出した

「よろしいですよ」

リアールがリングを渡した

その時ツナがリングを触ると静電気でもはしったかのような刺激が来た

「どうかいたしましたか？」

「いや、なんか静電気みたいなのが……」

ツナが言い切る前にアルが口を出した

「やはりそうでしたか」

「何が？」

「貴方の体が小生たちの罪を拒絶したのです」

「拒絶？」

リアールが目を見開く

何かに気づいたようだ

「もしかして、貴方『美徳』の持ち主なの？」

§appresso§