二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 大罪たちの未来【REBORN!】 ( No.7 )
日時: 2011/11/16 18:08
名前: 紅 ◆7syjLfH.K2 (ID: Pc9/eeea)
参照: http://id42.fm-p.jp/157/lpre/

§大罪§

ローネからの願いはそれは驚くほどに唐突だった

『ボク達を助けて!』

その言葉を耳にし、茶髪の少年が口を開いた

「どんな理由かはわからないけど……俺たちでいいならできることはしてみるよ」

「ありがと……すごくうれしい♪」

ローネは満面の笑みをこぼした

「ところで、お前のファミリーの名前はなんていうんだ?」

リボーンが問う

真剣なまなざしだ

その言葉を聞きローネは顔を曇らせた

「どうしたの?」

茶髪の少年が問う

心配そうにローネを見つめる

「ボクのファミリーは……」

一同の視線がローネに集まる

「ミスファット……ファミリーオブミスファット」

「まさかとは思ったが……本当だな?」

リボーンが確認をする

「そうだよ……」

ローネは顔を曇らせたままだ

茶髪の少年は何かに気が付いたようにローネに話しかけた

「そういえば、自己紹介まだだったよね?」

「あ、うん……」

「俺は沢田綱吉、周りからはツナって呼ばれてるんだ」

「じゃぁツナ君よろしくね」

「そんじゃ次は俺だな」

ツナの後ろに居た黒髪の少年が前に出てくる

「俺は山本武っていうんだ!よろしくな」

「宜しくね山本君」

「そいつの事は野球バカって呼んでりゃいいんだ」

間髪入れずに言ってきたのは銀髪の少年だった

「おいおい、そりゃねーだろ獄寺」

「君は獄寺君だね?よろしく」

「宜しく」

とりあえずは一通りの自己紹介は済んだようだ

「おい、ローネ」

「なに?リボーン」

「聞きてぇことがある」

ローネは首をかしげた

「ミスファットってもしかすると『大罪』の意味の言葉だな?」

「あ……」

ローネはまた顔を曇らせた

「おい、大丈夫か?」

山本が心配そうに見る

「正解だよ……」

「やっぱりな」

リボーンが何かを確信したような顔つきに変わった

「どういうことだよリボーン?『大罪』って一体なんなんだよ」

「『大罪』とは、人が犯してはならない罪の事。普通は『七つの大罪』って呼ばれる」

ツナの質問にローネが暗い口調で答えた

そして一呼吸おいてローネがさらに続けた

「ボク達ファミリーオブミスファットはその『大罪』をその身に宿した者たちの集まりなんだ」

ツナたちは驚くしかなかった

「人々はボク達のことをこう呼ぶんだ……『大罪の主』とね」

〜appresso〜