二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 大罪たちの未来【REBORN!】 ( No.9 )
- 日時: 2011/12/31 10:47
- 名前: 紅 ◆7syjLfH.K2 (ID: AX8T4D8e)
§到着§
あの通信から3日が経った
「リアール、遅いよ……」
ローネはずっと部屋にこもりリアール達が来るのを待っている
コンコン
ドアをノックする音が聞こえた
「誰?」
ローネは悲しい瞳のまま冷たく放つ
「ご飯はいらないからね」
「でもちゃんと食べないと!」
ノックをしたのはツナだった
しかしツナの言うとおりだ
「確かに食べないと……自分を食べてしまいそうで怖くなるよ……」
「え?」
「ボクは『大罪の主』だから……『暴食の主』だから……」
暴食
それこそがローネが身に宿した大罪
「暴食っていうのはね……異常なまでに食に対する欲求が大きくなることを言うんだよ」
「それじゃぁ余計ダメじゃないか!」
そんなことを言っていると
通信が入った
「え?うん……うん……分かったよジャンニーニ」
「?」
なんの通信なのかはローネにはわからない
「ローネ!」
「ご飯なら食べないよ」
「そうじゃなくって!君の仲間が来たんだよ!」
「嘘……」
「6人でいいんだよね?」
「そうだよ……来てくれた……」
ローネは満面の笑みをまだ幼さの残る顔に表していた
ローネがドアを開けた
「早く連れて行って!ボク、早くみんなのところに行きたい!」
「そう焦らないの」
魅力のあるハスキーボイスが聞こえた
ツナの後ろに一人の女性が立っていた
ツナは見覚えがあった
「あの通信の時の……!」
言いかけた
その時
「リアール!リアールなんだね!」
「あら♪久しぶりねローネ」
ローネはまるで迷子が母親を見つけた時のように喜んだ
「で?そいつがボンゴレなわけ?」
リアールの後ろから少年の声がした
「まぁ、別によくねぇ?」
今度は気の抜けたような声
「そういうことは関係なしに金になる話かどうかですよね?」
次はやさしい青年の声
「私たちのローネちゃんを独り占め……ズルいわ……」
また声の主が変わり怒りに満ちた女性の声
「あの、誰ですか?」
ツナが問う
「僕達かい?」
雲雀に似たような声が答える
「僕達がファミリーオブミスファットだよ」
§appresso§