二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ Battle or Marine【質問・コメ募集】 ( No.88 )
日時: 2012/04/27 22:49
名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)
参照: 第24話

もう私に悔いはない


みんな…


今までありがとう…


マリンの頬に冷たい水がつーと流れた


『風よ、水よ

この大地を守りたまえ

大地の力よ

我が祈りを信じ、力を与えたまえ

帰還大地終息法!!』


その瞬間辺りは眩しい光に包まれた










グリーン「くッ!」
ブルー「きゃぁ!」
イエロー「うわ!」
ゴールド「うお!」
クリスタル「あ!」
シン「目が…!」
マホ「眩しい!」

もちろんヘリにいたメンバーも光に耐え切れない

レッド「うっ…!マリイイイイン!」












レッドの声が聞こえた気がした


私を呼ぶ声が


でももう私は…





















目を開けると静かに海の上に着く島があった

ゴールド「成功…したのか?」
シン「成功だ!」
マホ「やった…」
「「「「やったあああああああ!」」」」

一同は喜んでいる
はしゃいでいたり、泣いている奴もいる
だけど俺には気になる事が合った

レッド「マリン…!」

ヘリは丁度島に着陸し、降りてもいい時だった
俺はヘリから飛び降り、走った

ブルー「レッド!?」

マリン…!
どこにいるんだ…!
体の全身が何かを察知している

レッド「マリン!!」

俺は島中に響き渡りそうな声で叫んだ

「…ド…」

レッド「マリン!?」

すぐ横の瓦礫から聞こえた

マリン「レ…ッド…私…みんなを…助けれ…た…?」
レッド「ああ!助けれたよ!だから…!だから!」

マリンを抱き寄せた
腕の中にいる彼女はとても弱々しくて…

マリン「レッド…思い返せば…色んな…こと…あったね…?」
レッド「ああ!」

俺は今きっと涙声になってるだろう
目が熱い

マリン「最初に出会ったのは…道端で…」
レッド「そうだったな…倒れてた所に俺が来て…」
マリン「本当はもっと前に…会ってたんだけどね」
レッド「そうだったんだよなぁ…」

マリンの言い方はもう自分の今までを振り返るような言い方だ
マリンの息が浅くなってきている

マリン「それで…R団の事件とか…ゲホッ!」
レッド「もう話すな!」

彼女は所々怪我をしていて血も出ている
そして今も…吐血した

マリン「レッド…これを…」
レッド「これ…」

マリンが渡したのはあのペンダントだった

マリン「それを持ってて…私は…もう……」
レッド「ダメだ!俺と生きよう!」
マリン「ダメなの…もう私は…力を使い果たした…」

マリンがちょっとずつ軽くなっている
足元を見ると光となって消えかけていた

レッド「マリン!」
マリン「亡き骸は…残らないけど…それは残るから…」

マリンが指差したのはペンダント

レッド「消えないでくれ!マリン!」
マリン「レッド…伝えたい事が…あるの」

マリンの体はもう胸辺りまで消えている

レッド「な…ん…だ…?」

俺はゆっくりと聞いた

マリン「私ね…レッドの事が…」
レッド「え…?」

マリンは耳元でささやいた

『好き』…と

そして——

マリン「さよなら(微笑」

小さく笑って光となった

レッド「う…ぁ…」

レッドの頬に涙が流れる

グリーン「レッド!」

グリーンたちが一足遅く到着した

ブルー「レッド…マリンは?」

ブルーは恐る恐る聞く
もちろん答えは

レッド「光になった……」

レッドの目には光がない
空っぽのココロのようだ

イエロー「レッドさん!嘘ですよね!マリンさんは!戻ってくる…って言ったのに…!」
レッド「本当だ…」
ブルー「そんな…」
ゴールド「嘘ッスよね?」
クリス「本当に…」
グリーン「マリンは…」

全員は静かに泣いた

ずっと泣いていた

その中でレッドは空っぽのココロで

ペンダントを握り締めたまま

ただ…ただ…涙をゆっくりと流していただけだった