二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 【クリスマス終了まであと30分】 《虎徹夢》 ( No.7 )
- 日時: 2011/12/28 13:04
- 名前: 狼鳶 ◆InzVIXj7Ds (ID: JiXa8bGk)
【クリスマス終了まであと30分】 《虎徹夢》
「クリスマスぐらい休ませてくれよ……って、もうこんな時間かよ!?」
今日はクリスマス。年下の恋人の美咲(みさき)と楽しい時間を過ごす筈だった。
美咲が俺の家についた丁度、アニエスから事件だと召集がかかった。
事件は銀行強盗。犯人たちはあっさり捕まり、これで一件落着と思った直後、
犯人たちが逃亡し、解決が遅れてしまったのだ。
解決した時間が丁度午後11時。俺は直ぐ様自宅へ帰った。
・・・・‥……━━━━━━━━━━
「ただいまぁ」
ドアを開けると明かりが点いていなく、中は真っ暗だった。
—— そりゃぁそうだよな。遅くなっちゃったし、もう寝てるよね。
俺は中に入り、リビングのドアを開けた。
「メリークリスマース!!」
「えっ!?」
ドアを開けたのと同時に明かりが点き、寝ていると思っていた美咲が
パァン! と鳴るクラッカーと共に大きな声で叫んだ。俺は行き成りの事でその場に固まった。
「あははっ、虎徹さんビックリし過ぎ! 目が点になってるよ」
「どうしたの美咲、寝てなかったのか!?」
「寝る訳ないよー! だって……虎徹さんとクリスマス過ごしたいんだもん」
「美咲……」
「ほらっ、日付が変わるまであと30分あるんだから、虎徹さん上着脱いでって、
あぁ! 料理温め直さないと……わっ、こっ虎徹さん!?」
少し恥ずかしそうに言う美咲。その姿が可愛くて、嬉しくて。
料理を温め直そうとキッチンへ向かおうとする美咲の後ろから抱き締めた。
「可愛いこと言ってくれるじゃん、美咲。おじさん嬉しいよー」
そう言い、抱き締める力を強める。
「わぁー、虎徹さん苦しいよ〜」
「おぉ ごめんごめん、っと」
俺の腕の中で「苦しーい」と もぞもぞする美咲。そんな姿も可愛い。
俺は抱き締める力を弱めた。すると美咲はするりと腕から離れ
「料理ー」とまたキッチンへ向かおうとした。
向かおうとする美咲の腕を引っ張り、今度は前から抱き締める。
「こ、虎徹さん……料理が……」
「んー? 良いの良いのっ」
「良いのって……」
呆れて言う美咲。けどその顔は笑ってる。
俺はそのままの 抱き締めた状態で言葉を続ける。
「さっきの言葉スゴーく嬉しかった。
……俺も美咲とクリスマス過ごしたいよ」
最後の言葉を耳元で囁くと、美咲は顔を真っ赤にし「はい…」と頷いた。
照れているのか、真っ赤な顔が恥ずかしいのか、美咲は俯いたままの状態。
—— 本っ当に可愛いな。
そんな美咲の頬に手を添えると、ビックリした様に美咲が顔を上げる。
それと同時に、俺は優しく口にキスをした。
「来年のクリスマスも一緒に過ごそうな」
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【後書き】
メリー—クリスマーーーッス!!!
……過ぎてしまったぁあぁああ!orz
初☆版権夢小説です。その犠牲となった虎徹さん……
ファンの皆様すみませんでしたーっ!!
お前誰だよ状態です、誰だよ……。
メモ用紙に書いてあったのが、
「抱き締めトゥナイト☆」でした。夜中の自分って怖いなぁ……。
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