二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鋼の錬金術師 貴方を守りたい——12人の巫女と1人の神—— ( No.12 )
- 日時: 2011/11/18 14:35
- 名前: 雪姫 (ID: FQaXdAFn)
06
エドはブルースが最後に言いかけた言葉を気にしつつ、レンリを旅の仲間に誘うべくレンリが寝ている部屋に向かった。
『ガチャ』
部屋の扉をあけると、さっきまで寝ていたレンリが起きていた。
そして、何やら詩を歌っていた。
レンリ「———」
この国の言葉ではないようで、エドにはなんて言っているのか分からなかった。
レンリ「?」
エドが部屋に入って来たことに今築いたみたいで、歌うのを辞めなんだか恐怖を感じる笑顔で
レンリ「おはよう、エド。あっ、でも今は夜だから、こんばんわのほうがいいのかな?(^−^)」
と、言ってきた。エドは少しゾッとした。何でかというと、エドはまだレンリに自分の名前を言っていないのにレンリが「エド」と呼んだからだ。
エド「お前・・・何で俺の名前を知ってんだ?」
恐る恐る聞いてみるも、レンリは笑顔のまま
レンリ「あれ?そんなに不思議?自分の名前が知られてるのが。ふふふ、何で私はあなたの名前を知ってるだろうねぇ〜?エドワード・エルリックさん・・・・。(^−^)」
といいまるで、怖がってるエドを見て楽しんでいるかのように。
エド「なぁ?俺たちの旅の仲間にならないか?」
エドはレンリの言っていることを無視し本題を切り出した。
レンリ「旅って何の旅?(^−^)」
ニコニコしながらレンリは言った。エドは言うかどうか、すごく考え言うことにした。
エド「元の体を取り戻すための旅だ。」
エドの言葉を聞いた瞬間さっきまで、笑顔だったレンリの表情は一気に喜怒哀楽すべてがない、真顔になった。
レンリ「ふ〜ん・・・・・。元の体を取り戻すために私の力を利用すると。」
エド「はぁ?なんだそれ?俺はブルースに言われてお前を・・・・」
エドはすぐに違うと言ったが、今のレンリには何言っても通じないようで
レンリ「嘘だ!ウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだ。ウソダーーーーー!」
といい、まったく話しを聞かない状態だ。
レンリ「お前も、兄ちゃんのように私を利用していらなくなったら捨てるんだろ!」
マジの目(殺意が感じられる目)でそう言った。
エド「俺は、お前を利用なんてしないし、捨てたりなんてしない!」
と言ったが、やっぱり今のレンリには何を言っても聞かないようだ。だが次の瞬間、レンリが飛びかかってきて!
レンリ「死ねー。殺させるくらいなら、こっちから殺す。死ね死ね死ねー。」
エドの首を絞めてきた。
エド「や・・・め・・・ろ・・・・。」
エドも必死に抵抗するが、レンリの力は普通の女の子よりはるかに強く1分もあれば絞殺されてしまいそうなほどだった。このまま絞められ続けると死んでしまう!とエドが思ったその時だった、レンリの胸のあたりが急に光り出した
レンリ「ッ!!!」
エド「なっ……なんだぁ?」
光が消えた後に恐る恐る、目を開いてみるとそこにはっ!!!
レンリ「ふぅ……危なかった……。」
黒髪で紅色の目をした少女がエドにまたがっていた!エドはバシッと少女を突き飛ばし、少女の下から逃げだした。
エド「ゲホッ、ゲホッ……おっ、お前はだれだぁ?!レンリは何処に行ったぁ?!」
少し離れた所から、いつでも武器を錬成出来る体制でエドは謎の少女に向かって言う。少女は一つも表情を変えずに、
レンリ「あの子が闇に覆われていたから出てきた。あのまま、ほおっておいたらお前死んでた。」
と言った。
エド「…闇に覆われた?…出てきた?…死んでいた?…お前何を言って…?」
レンリ「うッ」
突然、少女が胸を押さえて苦しそうな声をあげた。
エド「おい、大丈夫かぁ?!」
慌ててエドが少女に近寄る。
レンリ「あの子が出てくる……私はもう……ダメ……」
少女がそう言い終わると、また少女のの胸のあたりから光が出てきて
エド「ッ!!」
エドはあまりのまぶしさにまた目を閉じた。
エド「……くっ……」
やっと光が収まり、目を開いてみると見の前には
レンリ「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・」
とても苦しそうな呼吸をするレンリの姿があった。
エド「レンリ?!お前、さっき一体どこに?!『ゴキッ』うっ」
突然何者かに後ろから蹴られた。エドの意識はだんだん薄れていく……そんな中苦しそうな声でレンリがこう聞いてきた……
レンリ「ねぇ、エド。エドは誰を犠牲にして誰を守るの?」
と少し悲しそうな表情をして。エドは意識が薄れながらも
エド「俺は、誰も犠牲に出さずに皆を守る・・・・・。うっ・・・。」
エドの視界はだんだん真っ暗になっていき
レンリ「そんなんだ。やっぱり、エドもあの人と同じことを言うんだね。・・・・おやすみ、エド。また明日・・・・。」
レンリが言い終わる前にエドの意識は途絶え、エドはその場に眠ってしまった……
そして、レンリも自力でベットに戻りそのまま深い眠りに落ちた。
——現実でも夢でもこの地獄は永遠に終ったりしないのに——