二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鋼の錬金術師 貴方を守りたい——12人の巫女と1人の神—— ( No.149 )
- 日時: 2012/01/16 17:13
- 名前: 雪姫 (ID: 7I10YEue)
79
+警察にて+
ここは警察署につくと、あの黒人男性オルマンさんが私たちのことを出迎えてくれた。
それから、地下にある霊安室へと案内された。
父さんの移動中の父さんの顔を血の気が引いて物凄く元気がなかった。
どうして、元気がないのか、なんで私は霊安室に行かなくてはいけないのか分からないままオルマンさんの跡を継言っていった。
そして、霊安室の前まで来てオルマンさんが父さんに「準備は良いですか?」と聞いて、父さんは「はい……。」と答えた。
父さんの答えを聞いた後、オルマンさんはドアを開けた。
私はまだ何の準備が必要なのか全然分からなかったけど、父さんの後をついて霊安室の中へ入って行った。
中は真っ白い部屋で部屋の真ん中に黒い髪をした女の人が寝ていた。
でもその人の顔は、青白くて生きているようには思えない………。
そうか、これが死人の顔って奴ね。
父「……………」
父さんがゆっくり女の人に近づき、女の人の顔を優しく触りながら涙を流しながら、大きな声で
父「アリサァァァ!!!どうして、死んでしまったんだァァァァ!!!!」
オルマン「リンクさん……」
泣きながら叫んでいる父さんをオルマンさんは遠い目で見ていた。
父さんは泣いているけど、私には分からない。
この人が誰なのか分からない………。
ねぇ、誰なの?父さん——
それからしばらくして私と父さんは警察署を出た。
出てから、私と父さんは一度も言葉を交わさなかった。
聞きたいことは山ほどあったけど、なんか聞けなかった………。
警察署に行って謎の女の人の死体を見てから数年の月日がたった。
私と父さんは一度も言葉を交わさず、父さんはずっと自分の部屋にこもって何かを調べている。
たまにどこかの研究者の人たちが来るからその人たちとの会話を盗み聞きしてみると、アメストリスと言う国の錬金術というものを調べているらしい…。
なんでそんなものを調べているのかは私にも分からない………。
今日もいつもと同じように父さんの部屋の前にご飯を置く。
これを置いておかないと父さん、死んじゃうから。
『コンコン』
アルト「お父さん、ご飯持ってきたよ。」
こんなことしても返事が返ってくるわけじゃないのに………。
父「アルトか?」
え?帰って来た?
アルト「あ、うん。そうだよ。」
父「いつもすまない。今やらなくちゃいけないことがあるから、ご飯は後でいいか?」
アルト「うん。別にいいよ。」
ドアごしだけど久しぶりの父さんとの会話。
父さんってこんな声だったんだっけ………。
父「そうか、すまいな。あ、そうだアルト、これはお前にも手伝ってほしいことなんだ。
後で地下室に来てくれるか?」
アルト「え?地下室に?分かった、これキッチンに置いたら行くね。」
父「ああ、待ってるよ。」
父さんの返事を聞いた後、私は急いでキッチンに向かった。
だって、数年ぶりに父さんの顔が見れるんだもん。
父さんどんな顔してるかな?やっぱりヒゲがボウボウの超不潔かな?
私は期待に胸ふくらませながら、父さんが待っている地下室へと向かった。
この行動のせいであんなことが起きるとはまだ知らずに——