二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師 貴方を守りたい——12人の巫女と1人の神—— ( No.154 )
日時: 2012/01/17 16:15
名前: 雪姫 (ID: nA9aoCfQ)

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アルトは目をつぶって涙を流している。
そしてシレーナの時と同じように、あの錬成陣が出てきて中から黄色いカギが出てきた。
アルト「思い出したくなんてなかった………
    【怒り】のなんて……
    後に続くのは【憎しみ】だから……」
エド「アルト……俺は…。
アルト「憎みたくなかった……
    哀しみたくなかった……
    それがたった一つの願いだったのに……」
アルトに怒りの感情を戻したこと少し後悔しそうな俺にあの女の声が語りかけてきた。
女「落ち始めた運命の砂時計の砂は誰にも止められない……。
  後悔をするくらいなら、この【怒り】司る……
  【イエローキー】………を手に取って……?
  もう、後戻りは出来ないのだから……。」
覚悟を決めて、イエローキーを取ることにした。
このカギが何のためにあるのか知らないが、あの女が言った通り俺はもう後には戻れないのだろうから……。


イエローキーを抜き終わると光は消え、またあの時のようになにか強い力がスピルメイズの外に追い出そうとする。
俺はグッタリ倒れているアルトを抱きしめ、強い力に身を任せた……。



*一番広い部屋*


『ドンッ』

ウインリィ「エド!みんな!!」
空から落ちたような感覚がしたけど、気付いたらウインリィの店の一番大きな部屋にいた。
俺たち帰って来たんだな……。
腕の中にはちゃんとアルトは居たし、周りを見てみたらアルもシレーナもリンもランファンもいた。
0号は、レンリに戻っていたがちゃんといた。
良かった、誰ひとり欠けずに帰ってこれたんだな………。
それから俺達はまだ気絶している、アルトとシレーナを二回のベットに寝かしてリビングでこれからどうするかの話し合いを始めた。
だが、この話し合いにはレンリとブルースは参加せず、リンは途中から参加した。
あいつらは何処で何をしていたんだ?



〜レンリside〜


レンリ「えっとこれがこれで〜。」
ブルース「あいつらに何も言わなくていいのか?」
私が夜逃げ……あ、間違えた。旅に出る準備をしていたら、ブルースが話しかけてきた。
レンリ「別にいう必要なんてないんじゃない?私が出て行ったって誰も心配しないよ♪」
私が思って居ることをそのまま言うとブルースは難しい顔をして、
ブルース「心配はするんじゃないのか?今回のお前の体の事も凄く心配してたしな。」
あ、確かに心配してたね……なんか怒ってもいたし…。
でも、関係ないと言えば関係ないでしょ。私とエド達は赤の他人なんだから………。
自分にそう言い聞かせて、準備を急いだ。
やっと準備もし終わってそろそろ出ようかなぁ〜と思った時、リンがバッと私の前に現れた。


レンリ「何?」
今から出ようと思ってたのに、こいつ何考えてるんだ………?
リン「なにかあったら……」
レンリ「伝書鳩。」
それだけ言うと、私はリンを横切ってブルースに乗ってお店を離れた——