二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師 貴方を守りたい——12人の巫女と1人の神—— ( No.196 )
日時: 2012/04/03 16:09
名前: 歌音 (ID: F08K/Z64)

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話はエド達に戻そう…。
人間の体力にも限界はある。やはりずっと走り続け出口を見つけようなどという考えは甘かった。
リン「足元こんなだとすげぇー疲れんナ。」
もう走っておらず皆ゆっくり歩いている。
アルトは結構体力を消耗したみたいで話す元気すらも無い。
エド「ああ……しかもずっと出口ねぇーし…。」
もう半分あきらめたという感じでエドは言う。
リン「腹減っタァ〜」
エド「出られたら、好きなだけメシ食わしてやるよ…。
   好きなだけ食って、好きなだけ寝て…」
リン「あっ。」
『バシャン』
一番先を歩いていたエドの後ろから大きな音が聞こえて来た。
何事だと思って振り向いたエドの見たものは、
エド「リン?」
リン「もう駄目ダ……。」
エド「おーおー、もうリタイヤかよ。」
落ちていたマルタに倒れ込んでいるリンの姿だった。
アルトはその近くでしゃがみ込んでいる。


エド「だらしねぇーなぁ…。こんなところでも、行き倒れるつもりかよ!
   立てっ! 歩けっ! 先行くぞコラァ!!」
リン「行けヨ…。」
エド「けっ、この根性なし!! 俺は行くぞ! こんなところでくたばるわけにはいかないからなっ!!
   本当に俺一人で行っちゃうぞ?! 本当に本当だぞ?!」
本当に先に行きそうな雰囲気だったが、
エド「たぁっく……。」
タイマツを口にくわえ、アルトとリンを背負う。
リン「行くんじゃなかったのカ?」
エド「おめーらと共倒れなんて真っ平だ。けど、おめぇーにも待っている奴が居るんだろ?!」
この言葉を聞いてリンとアルトはハッとなった。
そして、大切な人たちの事を思い浮かべた。
エド「つーか、喋る体力を…お、おっ?!」
足元にあった大きな石に気が付かづにエドは転んでしまった。
そのあとすぐに立ち上がり、リンとアルトを近くの島みたいなところへと運び大の字に寝っころがった。
エドだって相当な体力を消耗しているのだ…。


全「ハァハァハァハァ……。」
リン「…せめて食い物でもあれバ……。」
エド「知ってかぁー。」
リン「あ?」
エド「うんっよっ。革製品って食えるんだぞ?」
自分の吐いていた靴を脱いでドヤ顔でエドは言う。
ここでエドの3分クッキングーといきたかったけど、1分で出来ちゃった……(泣)
エド「そろそろ……ほれ。」
錬金術で作った鍋に靴と緑色のスープのエド特性革靴料理。
それを手渡されたリンは…
リン「水虫無いよネ?」
と聞いた。これにエドは自分の左足を見せながら、
エド「あるように見えるかボケェェェェ!!!」
と言ってキレた。次にアルトが、
アルト「これ、食べれるの…?」
と聞いた。これにエドはお母さんみたいに、
エド「嫌だった食わんでもいいわァァァァ!!!」
とキレた。
これしか食べる者はないので、超仕方がなくリンとアルトは食べた。
味は皆様のご想像にお任せするそうです。