二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師 貴方を守りたい——12人の巫女と1人の神—— ( No.55 )
日時: 2011/11/21 15:54
名前: 雪姫 (ID: FQaXdAFn)

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レンリ「うっ・・・・・」

「お前のせいだ!!」

「お前さえいなければ!!」

「死ね!死ね!死ね!」

「生きる地獄と永遠の地獄・・・・貴方はどっち・・・・?」

レンリ「はぁあはぁ!!はぁはぁはぁはぁ・・・・・。」
目が覚めるとそこは、知らない真っ白な部屋だった。薬の匂いが強烈にする、たぶんここは病室だ。
???「あら?気がついたの?」
レンリ「えっ?!」
声がしたほうを見ると、金髪でブラウンの目をした女性がマグカップ片手にこっちにやってくる。
レンリ「貴方は、誰?」
不安そうで怯えた声で聞くレンリ女性は優しく言う
???「私は、リザ・ホークアイ。軍で働いていて階級は中尉よ。」
レンリ「どうして、リザさんが私を助けたの?」

リザ「エドワード君達に貴方が突然いなくなったから、探してきてほしいって言われたの。」
レンリ「それで私を・・・・あっ、私と一緒にいた子は?」
リザ「一緒にいた子?ああ、あの子なら大丈夫よ。貴方の隣で、眠っているわ。」
リザの言う隣を見てみるとそこには
レンリ「!!!!!そんな、バナナァァ!!」
6歳くらいの女の子が寝ていた。髪の色は黒だし少し開いた目を見ると瞳の色は紫だった・・・・たぶん、この子の名はアルト・リンク・・・・・。

アルトが、小さくなった理由はただ一つ。黄色い結晶・・・・怒りの感情を奴に取られたからだ・・・・。私が付いていながら、こんなことになるなんて・・・・とにかくアルトの結晶を見つけないと・・・・・
レンリ「・・・クッ」
ベットを降りようとしたが、背中の傷口がいまにも開きそうで激痛が走る。
くっそう・・・・これじゃあ、探しに行けない・・・。
リザ「レンリちゃん、しばらくの間は安静にしてないといけないわよ?」
リザはそれだけ言うと、部屋を出て行った。
『ガチャッ〜バッタン』
じっとなんてしてられるかァァ!!早くしないと、アルトのスピル—ンが壊れる・・・・・。
そしてまた、レンリの意識は途絶えた・・・・・。

あれから、数日がたった・・・・・レンリの体はまだ完全に完治していなかったが、小さくなったアルトと一緒に病院を抜け出すために今、地下通路の迷路を歩いている・・・・。
何故傷がまだ完治していないにも関わらず、病院を抜け出そうとしているかと言うと風のまた三郎でエドとアルとブルースが“第五研究所”と言う場所に向かったと聞いたからだ。エドだったら、何とか出来るかもしれないとわずかな可能性に欠けて・・・・・・
「ピチャ、ピチャ」
アルト「ねぇ、寝てなくて大丈夫なの・・・・?」
心配そうな顔をしてレンリの体を気遣うアルト。レンリは、とびっきりの笑顔で
レンリ「大丈夫!死ぬ時は一緒だから!」
アルト「・・・・・・・・・」
とゆうか何が大丈夫なのか、全然分からないし、6歳の女の子にツッコミを求めるな!と言いたい。
地下通路は、真っ暗で明りは手に持っている懐中電灯ただ一つしかない。しかも、気温が結構低い・・・傷でッと言うよりも凍え死ぬ方があると思う。

アルト「父さん・・・・母さん・・・どこにいるんだろう・・・?」
か細い声でアルトは言う。そんなアルトを元気づけようと、レンリは
レンリ「大丈夫!お姉ちゃんが、お父さんとお母さんに合わせてあげるから♪」
と明るく言う。アルトは一瞬、凄く心配そうな顔をしたがすぐに普通の顔に戻った。こんなに明るくふるまっているレンリだったが、内心は不安で押しつぶされそうだった。インカローズの居場所は分かんないし、この迷路の出口も分かんないし、第五研究所って何処?!、アルトは子供に戻った事によってその当時の記憶しか持っていないみたいだし、もう最悪(>_<) 神はどんだけ、私に試練を与えるんだよ〜(T_T)
表情には出さないけど、心の中ではめっちゃ泣いていた・・・。