二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【テニスの王子様】偽りの桜~名前変えました&第一話更新 ( No.4 )
- 日時: 2011/11/24 21:28
- 名前: 花暦桜花 (ID: lUcqHz23)
2、新たな出会い〜前篇〜
入学してもうすぐ一カ月が過ぎようとしていた。
相変わらず僕は僕のまま。
平穏な毎日…と言うほど甘くはなかった。
「あっ…。ねぇあれ…。」
「桜ノ宮様やね。今日も素敵や〜」
僕が廊下を歩くたびにすれ違う女子生徒の多くはそう囁く。
そう。僕は桜ノ宮財閥という世界で知らない人はいないくらい有名な財閥のおんぞうs「龍〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
…。僕を御曹司だと知ってか、知らなくてなのか、
彼、遠山金太郎、通称金ちゃんは僕を見つけるたびに話しかけてくる。
「めっちゃ探したやんけ〜。どこにおったん?」
「どこって…。教室。」
「嘘やん?!」
どこまでもマイペースな金ちゃん。
すると金ちゃんの後ろから随分と美形な人が現れた。
「なにしとん?こんなとこで?」
「あっ!!白石!!」
白石…。
「あぁ、彼が毒手遣いの。」
「(なんでそういう認識?)…こいつ、有名な桜ノ宮やん。金ちゃん、こいつと知り合いなん?」
「知り合いちゃうで?友達や、友達!!」
………どっちにしろ、同じ意味だよね?
「てか、龍ってそないに有名なん?」
「金ちゃん、桜ノ宮財閥って聞いたことあらへん?」
「知らん!!」
即答。早すぎるくらいの即答。少しくらい考えようよ。
「まぁ、めっちゃお金持ちの坊ちゃんやで、この子は。」
「そうなん?!すごいわ〜…。」
まぁ、僕も相当有名…ということか…。
「あぁ、そう言えば自己紹介がまだやったね。俺は白石蔵ノ介。テニス部部長や。」
そう言って握手を求められた。
…毒手の手で。
「ん?どないしたん?」
「い…。いえ…。僕は桜ノ宮龍です。」
勇気を振り絞って、彼…白石先輩と握手をしようとした、その時。
______♪キーンコーンカーンコーン♪____
「あ、予鈴や。」
僕は胸をなでおろした。
「もう授業かいな〜…。」
「そう言わんの。ほな、放課後な。」
私たちは白石先輩と別れた。
そして教室に向かって歩き出してすぐ、私はありきたりなことを訪ねた。
「なぁ、次の授業なんだっけ?」
「次は〜…。オサムちゃんの授業や。」
………オサムちゃん?
って、誰だ?