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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照500超感謝! ( No.44 )
- 日時: 2012/02/14 21:03
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
13話 忙しき日
将軍上洛警護の翌日。千幸と千鶴はいつも通り、二人で協力して昼に
使う野菜を冷していた。
水「千鶴ちゃん、手伝ってもらってもいいかしら?」
雪「あ、はい。きゅうりの水洗いですね。」
仕事を終わらせ、身の回りが静かになった時、足音が聞こえてきた。
?「じょっ、冗談じゃありませんよ!まったく!」
角を曲がってできたのは、新選組参謀、伊東である。彼の姿を認めた
二人が多少イヤな顔をしたのは……気付かれていないだろう。
伊「ああもうっ!あの医者〜〜!!」
二人の近くに来ても、ブツブツと文句を言っている。
この男は近藤の推薦によって参謀となったものであり
、隊士たちの好感度は高くない。正直、低い。
幹部も苦手としており、千幸と千鶴も例外ではない。
悪い人ではない(と、二人は思っている)癖があると
いうか、協調性がないというか。付き合い難いので
あった。
雪「伊東さん、どうしたんですか!?」
伊「あら、貴方達。御苦労さまですね。」
手がびしょ濡れの二人を見て、何をしていたか察した
らしい。この辺りは参謀と言える。
水「大声上げて歩いて来るものですから。僕、何事か
と思いましたよ。」
千幸は愛想笑いを浮かべて低頭する。
伊「聞いて下さいよッ!実はね……」
と、3分の一が説明で、残りが文句で構成された彼の
説明を長々と聞いた。話によると、この屯所に医者
が健康診断に来ているらしい。
雪「あ、あの!そのお医者様って…?」
流し続けていた文句をぴたっと止め、伊東が考える。
伊「確か。松本…良順、ていったかしら?」
雪「ほ、本当ですか!?」
水「行きましょう!雪村さんっ」
このあと千鶴はしばらくたってから松本と再開する
のである。
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