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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼夢小説〜誠に生きる者達〜参照1000超感謝! ( No.76 )
- 日時: 2012/06/24 13:28
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
22話 永倉の勘{10月入り}
—時は流れ、10月に入った。このころ都では、幕府がたてた、
『長州は朝敵である』という事を知らしめるための制札が、夜な夜な
抜かれて川に捨てられるという事件が多発していた。そしてついに
新選組にもお声が掛ったのである。—
原「ご苦労だったな、新八。」
永「あぁ、今日はお前だよな。」
二人が広間で会談していた時だった。
水「あ、こんにちは。大変でしたね。」
雪「永倉さん、お帰りなさい。」
女子組二人が顔をのぞかせる。美少女二人に労われ、たちまち永倉も
鼻の下を伸ばすのだが。
新「いやぁ美女に労われるっていいな。」
雪「びっ……!!もう…。//」
水「そうですか?じゃ僕男で行こうかな?」
4人で会談が始まった。話題は制札警護についてだ。
原「結局ここ3日収穫なし、か。」
水「警戒して出て来ないのかも。」
永「………………。」
雪「永倉さん?」
黙ってしまった永倉を気遣い、千鶴が声をかける。
永「いや何かさ、いやぁな予感がしてよ。…今夜あたり、だな。」
原「こういう時のお前の勘は当たるんだよな。」
原田も苦笑して聞き入っている。
水「今夜は誰なんですか?」
千幸の質問に対し能天気に答えたのは原田である。
原「あ、今夜は俺だ。」
雪「そうですか。気を付けて下さい。」
心配する千鶴とは反対に千鶴は笑って答える。
水「原田さんなら平気でしょ。女に誑かされている
間に任務失敗、なんて事にならなきゃ。」
原「おいおい、心外だな!!」
その日は広間に笑い声が響いていた。今夜まさに
永倉が予期した事が起ろうとは、雫の粒ほども
思わずに……。
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