二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】星に願いを、今。 ( No.1 )
- 日時: 2011/12/19 00:12
- 名前: こももち。 (ID: YKdGlOy5)
>>001で既に自分の名前を間違えているという悲劇。こももちです。
ここもちじゃないです笑
じゃあ、早速始めますねwktk
第一訓 いろんな意味でクサイ芝居見せてんじゃねーよ!
血、血、血の臭い。臭くてたまらない。赤黒い。
助けて、なんてあたしにはもう言えないけれど。
それでも、もし願いが叶うなら。
お父さん、お母さん。私は………
『もしも、もしも願いが叶うなら、生まれ変わっても一緒にいましょう?』
『嗚呼、勿論だとも。君となら、来世も再来世も…』
舞台、と言っても路上だがロミオとジュリエットに似せたようなぼろぼろの衣装を着た男役と、明らかに男が演じている女役が棒読みで台詞を語っている。
服の臭いか体臭か、とにかく臭い。そして芝居までも臭い。
「いろんな意味でクサイ芝居見せてんじゃねーよ!」
2人分の音声が重なる。
あたしはその役者二人に持っていたジュースを蹴り飛ばし、もう一人は直接蹴りに入ったようだ。
って、蹴りに入ってるってことは、
「あああっ!?」
ばしゃ、と白銀の髪にオレンジジュースが滴る。
ヤバい、あの白髪頭の服ってなんかここらへんじゃちょいと珍しいじゃん。
クリーニング代、弁償、なんてことになったらどうしよう!!
よしこれは、逃げなければ。
いちにのさん、と自分の中でカウントを取ってから走り出す。
いや、イノキじゃなくって。
走りに自身がある、というか、身体能力には自信がある。
だから当然、逃げ切れると思っていたんだ。
だけど、
「何あの白髪頭足速い!!!
もうおっさんって感じなのに!?」
細い路地裏を結構な速さで走ってるはずなのに、後ろを振り返ると居たりいなかったり、近かったり遠かったり。
何なのあのおっさん!
此処まで走ったらさすがにもう大丈夫か、など考えつつ、スピードは落とさない。
油断は禁物だ。
この角を曲がれば、流石に居ないだろう。見つからないだろう。
そう思って速度を緩めた。それが駄目だった。
「へっ、歌舞伎町の路地裏走って、銀さんにかなうと思うなよ?」