二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: セブンズコード!【犬夜叉】 ( No.10 )
日時: 2011/12/19 20:01
名前: 夏雲あざみ ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode



06 にんじん+じゃがいも=アート 
     
                    
                      
         
      
昔から、いや、幼稚園の頃から言われ続けていたことがある。
それが発覚したのは5歳の「せんせいといっしょにシチューをつくろう」なんてののイベントだった。
 
そもそもシチューなんて物はシチュー屋が作れば良いと思う。
だから一般人が無理して作らなくて良いんだ。
て言うかさ、幼稚園の料理なんて大体先生がしてくれるし、する事っていや混ぜたり子供用の安全な包丁で切ったりするだけでしょ?それでもあんなのが作れるってある意味凄い。外観だけで食べれない事が明白だったし。
当時仲が良かった男子のK君がそれを口にして倒れた。次の日にアイツ(私)は毒物を作る天才だと噂されたものである。
        
その時撮った写真を持って帰ると母に「粘土細工でも遊んだの?凛ちゃんはこの写真からしてアートの才能あるかもねー。」と言われた。

この文章から察しれる事は何か?無論お分かりでしょう。

      
      
                         
 
そう、私鹿屋凛は、殺人的に料理が下手だ。
            

              
        
                 
                    
「う、うふふふふふ。かごめちゃんアーンド楓さん。」
「何ー?ってうわっ。凛ちゃんどしたの?!」
        
私の記憶だとじゃがいもとにんじんの皮むきを命じられたような気がする。
やってしまった。これはやってしまった。
               
まずじゃがいも。
芽が取れてない。むしろ無理矢理取ろうとして苦労した後が伺えた。芽の中心から真っ二つになっているのもある。
皮も完全に取れてない。1センチ程の分厚い皮の切れがそこらじゅうに転がっていた。
 
にんじんはとても悲惨だった。ちゃんとしたにんじんの形を成した物が一つも無い。全て折れていた。
そして左手はぱっくり。本来傷付かない筈の右手まで。血まみれだがそんなに傷は浅くなかった。
      
これは漫画に良くある「えへ☆ちょっと失敗したけど頑張って作ったよ☆」みたいなのではなく、ホラー映画を想像して貰えると分かり易い。
                    
          
「大丈夫?!とりあえず水場行こう。」
  
「ぎゃー!わ、ちょっと手!手!気付かんかった!」

      
かごめちゃんに肩を引っ張られて連れて行かれる。耐えろ私の両腕!