二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: セブンズコード!【犬夜叉】 ( No.3 )
日時: 2011/12/19 19:45
名前: 夏雲あざみ ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

     

02 茜色Evening glow
       
    
  
     
   
「結論から言おう。迷った。」
    
      
あは、ねぇ森とかこんなに広いの?原作にそんな知識無いよ?堂々と開き直ってる場合じゃないわ。
目印とか付けておけば良かった。やっぱり適当に歩いちゃマズい。ついでに私も結構マズい状況だ。
       
 
歩き始めて1時間程、私の知る限り、森から原作の村まで少しで着く筈だろうと、とんでもない勘違いをしていたようだ。
日は等に落ち始めていた。暗くなって、進めなくなるのも時間の問題だ。
そもそも自分が限りなく方向オンチだということを忘れていた。そりゃ迷う。
そして物凄く重大な問題がある。……寝る場所が、無い。
野宿フラグというものが立っている。(そんなもの感じたことは無いが)
       


         
       
素手で熊を殴り倒す。そんなスタントも昔はあったらしい。
そんなことができるのはかのジャッ○ー・チェーンぐらいだろうと思っていた。
襲われて負けたらどうすんの?だとか、熊は大丈夫なの?だとか、はまだ別に疑問だが。
だがしかし意外とスタントマンさんはそんなことが大いにあったらしい。高さ150メートルくらいの滝からダイブした経験のある母の知り合いも居る。(骨折したらしい)
 
だからその気になれば全然人間なんてそんな事出来るんだなー、なあんて思っていた。
  
 
本当だった。
思うにあれはきっと私の眠れる身体能力が目覚めた時だったのだ!(多分)
 
      


 

それは私が野宿しようと木の根元に座り込んだ時なんですけれども、するとその茂みからなんだか明るい物体が出てきましてね。この状況でかるーいパニックに陥った私。
何故か知らんがその変な物体が私を追いかけて来たんだ。何故最初が敬語なのかって?そこはノーコメントで宜しく。
 
良く見るとなんだか丸い物を少し押しつぶしたような形で、所々?と言うかなんだか細い毛状の物が点々と生えていた。きもちわるい。
 
すぐさま浮かんだこのコマンド。
 
りん の まえに へんなぶったい が あらわれた !
 
[>たたかう
[>にげる
[>まほう
[>あいてむ
       
生憎アイテムは鞄くらいしかない。武器になりそうなのもシャーペンの芯の先ぐらいである。
残念ながら、ファンタジー的な魔法攻撃も使えない。
      
    
りん は ぜんそくりょく で にげた !
へんなぶったい は おいかけて きた !
         
「ひぎゃああああああ!!」
 
よくわからない奇声を発しながら、とりあえず全速力で逃げる。

「ああもう、こっち来るなぁぁぁぁ!ぎゃああああ!」
 
ローファーがつんのめる。山の中は傾斜が急で道なんて無く、ただ獣が作った荒々しい空間があちらこちらに広がるだけで、落ちた木々の枝や凹凸ばかり。
無論私にそんな山道を走る能力なんて在る訳が・・・あれ?なんだコレ。意外と走れるな。
うっそー私ってば陸上選手なれるんじゃね?と思った。(本気で)