二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: セブンズコード!【犬夜叉】 ( No.7 )
日時: 2011/12/19 19:51
名前: 夏雲あざみ ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode



04 てのひらのあたたかみ



ことん、とすすっていたお茶を下に置いた。
  
     
 

「ねぇねぇかごめちゃーん。」
 
「何?どうかした?」
 
「これ夢じゃない?って言うかほんともう頭の中が混乱して来た。」
 
「ん、まぁ………。そう考えるのが普通かもね。」
       
    
普通に考えて普通じゃねえよ。ちなみに現在私はどうしてか知らないがかごめちゃんとお茶を飲んでいるのである。
思い出す以前に頭が付いて行かなかったようだ。しかし此処が何処なのかはある程度検討が付いた。
多分、楓さんとやらのおばあちゃんの家、だろう。私の原作知識によると。
    
囲炉裏に火が燃えていた。パチパチと爆ぜる音がする。
     
 
再びお茶に手を伸ばす。
確か目が覚めて、意味が分からなくて動揺してる間にかごめちゃんがお茶を持って来てくれて。
それで……、あれ、現在に至る訳か。
      
溜息は湯気と共に流れていった。以外にも、かごめちゃんが口を開いた。
   
「ところで肝心な所を聞くのを忘れてたけど、貴方……じゃなくて、えっと……。」
 
「凛です。」
 
「凛ちゃんかぁ。あ、あたしかごめ。それで、凛ちゃんは何処から来たの?」
      
何処から?—そうだ。私は、どうして此処に居るんだったけ。

 
「現代から、かな?うーんでもどうだろ。確か気付いたら森に居て、ふざけんな馬鹿野郎って思ってて、それから変な白いふわふわした物体に追いかけられて放浪して気持ち悪いのを見ちゃって胃の内容物を……。」
 
「それ以上言わないで。でも大丈夫?日本語があり得ない繋がりを果たしてるよ。でも、やっぱり思ったとおり!それ、制服だよね?」
 
視線を下にして、自分の着ている服を見る。……泥だらけなのでなんとも言えないが。
    
「うん。……待って真剣に考えてみる。」
「何を真剣に考えるのか分かんない。」
       
「かごめちゃんって思ったよりテンション高いね。
って言うかその考えで行くと、戦国時代へタイムスリップしちゃってたり犬夜叉とかって言う犬っぽいのと四魂のかけらを集めてたりするの?」
 
「なんで知ってるの?!」
 
「えぇぇぇマジで?!いや驚くのは普通そっちだけども!!」
      
つまりこの時点で私がタイムスリップしたと言う事実は確定したようだ。助けてくれ。
     
私が原作知識を漏らすというとんでもない失態をしたせいで暫くかごめちゃんに何かと疑われてしまった。
だがその件は私は超能力者なのだよと大ボラを吹いてなんとか誤魔化した。
あと骨食いの井戸で帰れないかと提案してみたが犬夜叉が帰って来たらでいい?と聞かれた。
別に特に急ぐ用事も無かったので一応うんと言って置いた。もう学校は既に始まってるっぽいので今日は欠席してやる。