二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: セブンズコード!【犬夜叉】 ( No.8 )
日時: 2011/12/19 19:56
名前: 夏雲あざみ ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode


珊瑚ちゃんとか犬夜叉とか桔梗とか色々どんだけツンデレ多いの?って話だよね。(桔梗はヤンデレっぽい気もするが初期のアレはギャルゲレベルのきゅんきゅんツンデレ)
ツンデレ最高だから読んでみなって満面の笑みで言ってきた少し腐寄りの友人の気持ちも分かった筈だった。

しかしこれはツン属性強すぎではなかろうか。ツン9デレ1くらいしか無いよ?犬夜叉君。      
        
        
その後は散々な放置プレイだった。昼には戻るとか言った、らしい癖に戻ってこない。
まあ夕方までには戻るんじゃない、らしい癖に戻らん。そろそろ帰りたいんですけど。 
やっと帰ってきたと聞いたのは真夜中の事だった。うとうとして視界がボヤけ始めた時、かごめちゃんに起こされた。
えーじゃあちょっと話したいんですけど…とか呟いたらかごめちゃんはどっか行ってしまった。もうすぐ此処に来るから!とかいう謎のメッセージを残していった。
つまりアレなの?通訳的な役割は果たしてくれないのかかごめちゃん。   
その考えで行くと今から私犬夜叉君と対面するワケだ。ヤバイ緊張してきた。

 
出入り口を開閉する音が聞こえた。
  
「ヒィ!あ、ああああえーと……犬夜叉君?え、…とお茶どどどうぞ。」
 
何か意味の分からない言葉を口走ってしまった。
えーなんなのしっかりしろもう一人の私!やばい思考回路まで可笑しくなってきた。
 
お茶を注ごうとして茶瓶に手を伸ばす。
挙動不審ながらもこちらをずっと睨んでくる犬夜叉君が怖い。なんか私この前見た大型犬にビビりながら歩道の脇を通って行ったおっさんみたいになってるかもしんない。
茶瓶を傾ける。そっと手を止めて前方を見る。視線を逸らす。また見る。2度見し過ぎだ。
 
「うあっちぃ!」
手元不注意で熱湯が湯呑みからずれた。
 
「……お前って馬鹿なの?って言うか前ん時もなんか変な奴だとは思ってたけど。」
「え、何第一声ソレ?!人が火傷して痛みにのた打ち回ってる時に言うセリフ!?」
      
「のた打ち回ってるは言いすぎだろ!其処まで重症じゃねぇよ!馬鹿なのか怪しいのかわかんねぇけど誰だよ!」
 
「はいぃぃ?あのねぇ相手に名を訊く前に自分から名乗るのが礼儀ってもんでしょーが!もうなんかイメージ崩れたわ!」
 
「イメージとか何だよ勝手に付けんな馬鹿!……名前?、俺は犬夜叉…だけど。」
 
「声が小さいッ!全くあれだよ最近の若者は!そんなんで面接通ると思ってんの?!あと馬鹿って言う方が馬鹿なの!」
 
「いきなり話飛躍する奴に言われたかねーよ!」
          
 
……ごもっとも。返す言葉が無いです。

幼稚園児みたいな喧嘩だった。自分でも思う。
でも人の性格って中々変わらないよね。自分の短気さは生まれながらの性格だと思う。…きっと一生変わんないんだろうな。
きーきー言ってるおばあちゃんになるのはさすがに嫌だけど。
  
          
 
黙りこくった後に口を開いたのは私。
        
「凛。鹿屋凛。呼び方なんでもいいよ。」
 
ぴくりと動いた耳。
あ、ちょっと嬉しいかも。
        
「かごめと同じ現代の奴?」
「そうだけど。」
 
よく気づけたな。泥だらけなんだけど。
     
「ぽてとちっぷす持ってる?」
「ポテ……ちょい待って持ってる。」
 
鞄の中のお菓子ボックスを探る。これは私が常時身に着けている。というかこのボックスがなければ生きていけない。
さっきから質問責めなんだけどこれは少しは心を開いてくれたって事でいいのかな?
チョコレートにぽた〇た焼き、えびせんべいにじゃ〇りこ。出るわ出るわのお菓子の大群。
       
「あった!……もしかしてコレ好き?」
 
「なっ、好きとかそーいうんじゃなくて、うめぇ干し芋だなって思っただけで。別に気に入ったとかじゃねぇからな。」
 
「なんだじゃあ要らないんだね。」
 
「……。」
 
「嘘嘘ごめんって。やーツンデレだねー。犬夜叉は。」
      
思わずニヤけた。だってかわいーんだもーん!
この調子で行くとデレは3分の1の確率で来る気がするー。
   
「はあ?何言ってんだ頭大丈夫かお前。つんでれって何だ?」
 
前言撤回。10分の1だやっぱ。
          
その後、ポテトチップスはちゃーんと仲良く(時折袋を奪い戦闘しながら)完食しましたとさ。めでたしめでたし。