二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブンGO〜なくしたくない物〜 コメントください! ( No.273 )
日時: 2012/02/06 17:48
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: z52uP7fi)

36.転校生・緋詞 唯



  「ねーむーいー……。」

よい子のみなさん、こんちは。月流ユエです。
ゴッドエデンから帰ってきて速くも新雲学園戦なわけですが、とてつもなく眠いです。なぜかって?
きょうの朝、4時半のマサキの目覚まし時計でたたき起こされたんだよ。結衣にも蹴られるわ、マサキの目覚まし時計は鳴りつづけるわ、たまったもんじゃないから河川敷にきてみたけど……

ユ(今度は寒い……。)

こんなことなら、食堂にいれば良かった……。今は朝早い(5時です)から、都会なのに霧がまだ立ちこめている。その分、もちろん空気はひんやりしているわけでして……。歯の根がガチガチ言って、まったくあわない……;;
おまけに、斜面の久佐っぱらは、朝露がついててヒンヤリ〜な感じだし。

  「もうダメ、限界。食堂で肉じゃがでも作ろう……。」

俺は立ち上がると、おしりについた朝露をはらった。
そして、斜面を上がり、道についた、そのとき。
向こう側に、ひとりの人影を見た気がした。ショートカットくらいの髪の毛の長さだ。
少し気にかかったけれど、俺は瞳子さんたちも心配するといけなかったので、『お日さま園』に向かった。


     〜in雷門中〜


  「おっ、おはよー、輝、天馬☆」
輝「あ、おはよう、ユエ((ニコッ」
ユ(????)

輝、ここ最近違和感がある。なんていうか、うぅ〜ん……前とは違うんだよ。笑いかけられる回数が増えてるって言うか……。
まあ、とにかく違和感バリバリ(←説明になってないww)

ユ(まさか……剣城だな。)

俺は頭を抱えたくなったが、必死でこらえた。

  「輝、悪いけど、きょうの練習、少し遅れるって言っておいてくれ。……剣城もな(怒)。」
輝「ぇ、お、怒ってる? なんか怒ってる?」
  「ああ、もちろん。あったりまえだ。」
天「な、なんだか殺気が………………………………………;;」

あたりまえだ。
剣城の奴…………もしものことがあれば、ブッ殺す(超殺気)。

  「じゃ、ちょっと行くってくる。」
天「あ……。」

ふたりが引き留めるのも待たずに、俺は先に行ってしまった。


     〜in第1学習室〜


剣「で、なぜわざわざ俺を呼び出した?」
  「おまえにと・て・つ・も・な・く、聞きたいことがある。」

俺は引きつった顔で言う。

  「おまえさ、輝に、俺が女子だってこと、言っただろ?」

そう言うと、ドキッと言う顔になった。
案の定——……(怒)

  「おまえさ、言ったよな、言ったんだよな^言^」
剣「いや、その…………。」
  「まあいいや。練習もあるし。」


     〜1時間目終了〜(速ッ!)


  「輝、ひとつ聞きたいことが……。」
輝「ん?」((ニコッ

俺が聞くと、輝は数学の教科書やらを片付ける手を止めて、俺の方を向いた。

  「輝さぁ……剣城から、俺が女子だって聞いただろ?」
輝「え゛。」

図星、って感じだ。
つぅ、るぅ、ぎぃ……!! 放課後、どうしてやろうか〜★

  「あー、うん、教えてもらったんだな。」
輝「え、う、うん、まあ……;;」
  「そうなんだ……どうりで、輝の俺に対しての態度が、女子に対しての態度になってるわけだ。そりゃあ、違和感湧くわなぁ。」
輝「えっ、そうだった? ごめん。違和感湧かせないように、って思って接してたんだけどな……。」
  「人間ってのは、そうやって考えると、ますます違和感が湧くものなんだぜ。」

まさにこれ、ほんとうのことだよ。みんなもこれをふまえて、人との接し方を考えましょう☆(←なんの教育番組だ、これ)まあ、いいとして。
輝のこの素直なところ、ほんとに大好きなんだよなぁ。笑った顔もけっこう可愛くて、いやされるし。ほかの男子とは、全然違う感じ。
なんていうか……癒やし系?(←そのまんまじゃ)

  「まあ、いいよ。剣城には、もうそれ以上余計なこと言うなって、ユエが言ってたって伝えておいてくれ。」
輝「? あれ? ユエ、なんか顔色悪くない?」
  「え? そうか?」

たしかに、ちょっとクラクラしてるっちゃあしてるけど……

輝「もしかしたら、カゼかもよ? 明日、病院行ったら?」
  「う〜ん、そうだよな。よし、いちおう行ってくるわ。心配してくれて、ありがとな、輝。」

俺が輝にほほ笑みかけるのと同時に、チャイムの音が鳴り響いた。

先「みんなー、席について。転校生を紹介するわ。」
全「えぇぇっ!?」
先「と、言っても、となりのクラスなんだけどね。自己紹介してくれるんですって。」

ずいぶんとサービスのいいこと。

先「入ってらっしゃい。」

先生がドアに向かって呼びかけると、ガラッととびらが開いた。
赤い、ショートカットの髪、つり目の海底のような、青い瞳。男みたいだ。
先生のとなりまで来ると、クルリとこちらをふり返った。

先「緋詞 唯(あかし ゆい)君よ。さ、自己紹介して。」
唯「はい。緋詞 唯です。1−Aに転校してきました。よろしくおねがいします☆」

かなり軽いノリの奴みたいだ。みんなも気軽に「よろしく〜。」「いい子っぽ〜い。」とか言う声を飛ばしてる。輝の顔も、パアッと明るくなっていた。

先「じゃあ、緋詞君は、授業にもどって。」
唯「はーい。」

緋詞はそう言って、のびをしながら1−Aにもどって行った。