二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブンGO〜なくしたくない物〜 コメントください! ( No.44 )
日時: 2012/01/09 10:52
名前: 柳 ゆいら (ID: jIh6lVAe)

5.おどろきの実力


俺が学校に登校してきたときには、もうサッカー部の朝練ははじまっていた。
……あれ? 輝の奴…………練習に集中出来てないな。
少しの間、輝のプレイを見てたけど、だんだんイライラしてきた。
キレのない動き。チームメイトの声には、一瞬反応がおくれるし——。

  「っ……! スウ……ひぃ——かるぅ——ッッ!」

俺がさけぶと、輝はビクッと肩を震わせて振り返り、雷門の人たちは、俺に視線を集中させた。
その中に狩屋もいて、すごくおどろいていた様子だったけど、俺はおかまいなしに、ずんずんコート内に入っていき、輝の耳をつまむと、

  「輝借りますっ。」

と怒り気味に言い放ち、木々の中に入っていった。
完全にコートが見えなくなると、俺は輝の耳をはなし、耳をさすっている輝に言った。

  「おまえ、ぜんぜん練習に集中してねえだろっ。」
輝「えっ……。」
  「おまえのプレイ見てたらまる分かりだ!」
輝「で、でも……。」
  「ああっ、もう! いったいなにを気にしてるんだよ!」
輝「……それは……………………………………………………














   ユエのことに決まってるよ。」
  「俺?」

なんで輝が、俺のことを心配するんだ?

  「なんでだ? なんで俺なんか——……。」
輝「だって、ぜんぜん治らない病気とか言われたら、誰でも心配するじゃん。大丈夫かな、って。」

輝……。
ハッ。俺なに輝に説教たらしてるんだ! 俺……アホ;;

  「だ、大丈夫だって、俺は。」
輝「でも……。」
  「ったくもう、おまえって奴は……。いいよ、証明してやるよ!」

俺は輝の腕をとった。

輝「えぇっ、な、なにで!?」
  「サッカーでだよ、サッカー!」

俺はそう言うと、フィールドに出て、こうさけんだ。

  「すみませーんっ! 練習、俺も参加させてくださーいっ!」
輝「えぇっ!?」

俺の声に、雷門イレブンはぎょうてんし、輝はおどろきの声をあげる。

  「おまえもだよっ。」
輝「う、うん。おねがいします、俺はユエに助けられた借りもありますし……。」
神「だが……。」
  「あーっ、もう、めんどくせえっ。」

俺はなかなかくだけない神童さんを待ちきれなくて飛び出し、神童さんからボールを奪った。

神「なっ……。」
  「ちょっとしたゲームをやりませんか?」
神「ゲーム?」

俺はニヤッといやらしく笑った。

(ここからは三人称でお送りします。ユエは円堂なみに表現が分かりにくいので;;)

—ルール—
ユエのボールから開始
FW、MF、DFを全員ぬき、ゴールしたら勝ち
必殺技はあり
誰かひとりでも雷門側がボールを奪えば勝ち

ピーッ!
ホイッスルが鳴り響いた瞬間、ユエはかけ出し、FWの倉間と剣城をあっさりぬき去った。1秒もなかったのだ。

倉「あいつ、速い!」
剣「まさかあいつ……?」

剣城がひそかに考えをめぐらせるが、もうすでにMFもぬかれそうである。神童をぬけば、もうDFに突入する。
そして、DFのところにつっこんできた瞬間、狩屋はユエのボールを奪おうとした。そのときユエは、

  「狩屋もけっこうサッカー上手いんだね。」
狩「え……。」

一瞬そのセリフに気を取られたせいか、狩屋はいとも簡単に抜かれてしまった。

狩「しまったっ。」
神「油断するな!」
天城「『ビバ! 万里のちょうじょ』……。」

そして、天城も技を発動する前に跳びこえてしまった。

天城「なんて奴だド!」
霧「『ザ・ミスト』。」

今度は霧野。霧野は技を発動し、あたりいったいが霧につつまれる。

ユ(ふうん、これが『ザ・ミスト』ってやつか。……でも、ただの霧<ミスト>だからな。)
霧「もらった!」
ユ「あまいなぁ。」

霧野がボールを奪う直前、まるで予想していたかのようにジャンプし、霧から脱出した。

霧「俺の『ザ・ミスト』がやぶられるなんて!」
ユ「このていどかぁ。」
?「まだだ!!」
ユ「!?」

ユエの下から飛び上がってきているのは、信介だった。お得意のジャンプ力で、いっきにユエに近づく。

信「はあぁぁあぁっ!」
ユ「((ニッ 肩借りるな。」
信「えっ……わあっ!」

ユエは信介の肩を使い、さらに飛び上がる。
一方の信介は、いきなり肩を使われたので、うまく体勢が立て直せず、霧の晴れ始めたフィールドに背を激突させる。

信「ててて……;;」
天「少し強引なんじゃ……。」
ユ(あとはゴールするだけかぁ……。楽勝に終わりそう。たしか、必殺技使ってもいいんだよな。……ま、使わなくてもいいか。)

ユエは落下する中、ボールに触れずにいた。なにかを待っているかのように。
そして、ユエの待っているものはきた。
風が吹き荒れ、ボールは霧とともに、ゴールにつっこんでいったのだ。そして、ユエもその風に乗り、ゴールに向かう。
一方の三国は、『ザ・ミスト』であらわれた霧により、視界がまったく効かない世界になっていた。

三(どこからくるんだ……!?)
……シュ……

耳元で空を切る音がした。
いやな予感がして、三国はふり返る。

ユ「あーあ。まだ10分の1も出してないのになぁ。」

そのセリフを聞きながら見たゴールは————

























決められた。

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ユ「けっきょく荒いプレイしてるじゃん、俺!!」

ドントマインド〜

ユ「黙れぇええぇぇえぇぇぇぇ!!」