二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブンGO〜なくしたくない物〜 コメントください! ( No.73 )
- 日時: 2012/01/10 13:27
- 名前: 柳 ゆいら (ID: jIh6lVAe)
13.アンリミテットシャイニング
(三人称)
輝「……ん、あれ、ここ……?」
天「あっ、輝も気がついた?」
輝「うん……あれ? ユエは?」
起き上がった輝は、あたりをキョロキョロと見まわした。そういえば、と天馬も周囲を見まわす。
神「みんないるか?」
天「あの、それが、ユエがいないんです。」
神「ユエが?」
神童もいぶかしげに思い、あたりを見まわしてみたが、ユエらしき人はいない。
輝は大きな岩の裏側にまわりこんでみて「あっ。」と声をあげた。みんなも声につられ、輝の元にかけ寄る。
神「どうした!?」
輝「見つけました、ほら、ユエ!」
輝は、うつぶせにたおれているユエを指さして言った。どうやら、ユエも輝たちと同じく、眠ってしまっているようだ。
輝がゆすってみたが、なかなか起きない。
輝「ど、どうしちゃったのかな、ユエ……?」
輝がつぶやいたとき、ユエの口からなにか白いものがこぼれ落ちた。神童がひろいあげる。
神「これは……薬だ。」
輝「もしかしてユエは、これを飲まされたのかも。……やっぱり、フィフスセクターのただのワナだったのかな。」
ユ「ゲホゲホッ。ん……?」
ユエは、せき込みながらも目を覚ましたようだ。ゆっくり腕を使い、体を起こしていく。
ユ「んあ? ここ……まじで来ちまったのか。……となると、マネージャーさんや音無先生、鬼道監督は奴らの手の中かな。」
剣「おそらくな。」
ユエと剣城の言葉に、みんなもハッとする。
ユ「剣城、やっぱりここは……。」
剣「ああ。」
神「どうした、剣城。……なっ。」
神童は剣城の見上げているものを見て、声をあげた。大きな棟のような建物だけど、あれがシード養成所。
神「こ、ここは……。」
ユ「孤島で、通称ゴッドエデン。」
剣「『神の楽園』という名を持つ、地獄だ。」
天「えっ、ふたりとも、知ってるの?」
ユ「あ、う、うん;;」
ユエはあせりつつうなずいた。ユエはまだ、天馬たちに自分がシードである、ということを、まだ言っていないからである。
天「ふうん……。」
ユ(やっぱり合宿所っていうのはここだったのか……。)
(少し飛んで、アンリミテッドシャイニング登場<※ユエ目線>)
白「ここから逃げた奴が、またノコノコもどってきたのか。」
剣「俺は命令にしたがっただけだ!」
神「知っているのか、剣城。」
白「フッ……まあいい。今のおまえと俺とでは、次元が違う。」
とりあえず試合、ということになった。
試合前、白竜が俺に話しかけてきた。
白「たしかおまえが、俺と入れかわるように出ていったという、月流ユエか。本名はたしか、月流星だったな。」
「だからなんだ。」
白「雷門に監視に行き、まさかゴッドエデンに誘導(ゆうどう)するまでとは……。サッカーの腕もなかなかだと聞いている。」
「奴らが…………
お人好しなだけだ。あそこまでの奴らは、はじめてだったさ。」
白「試合、こちらが有利になるように運ぶんだろうな?」
「まさか。奴らには俺を信用してもらわなくちゃ。……ま、俺のことをフィフスセクターだって知ってるのは、何人かいるけど。怪しい行動はまだとってないからね。信用されてるとは思うよ。」
白「なるほど……聞いたとおり、腹黒な奴だ。」
「人聞きの悪い。悪知恵が働くと言ってほしいね。」
俺と白竜は、そうとだけ会話を交わし、別れた。