二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブンGO〜なくしたくない物〜 コメントください! ( No.91 )
日時: 2012/01/11 20:09
名前: 柳 ゆいら (ID: jIh6lVAe)

16.ユエとシュウ



  「あーあ、あれ聞かれたのかよ……////聞かれてないと思って歌ったのに……////最悪だよぅ……////」

俺は太い木の上で、ほおをまっ赤っ赤にして頭をかかえこんだ。……いや、正確には三角座りで、頭をひざとひざの間につっこんでるだけなんだけど。

  「あたし、生きてけないし……////」
?「どうしたの、こんなところで。」
  「////!!?」

俺はふり返った。
そこには、黒い髪をした顔なじみの奴。

  「な、なんだ、シュウかー(安心したー。)」
シ「だ、誰だと思ったの;;」
  「いや、てっきり雷門の人かと……。」
シ「ふーん……。」

ふーんってなんだ、ふーんって!! つーか、聞いたのおまえだろ。どうでもいいけど。

シ「ねえ、ひとつおねがいしてもいい?」
  「ああ? 内容にもよる。」
シ「あのさ……久しぶりに、『believe』歌ってよ?」
  「う、うん、いいけどさ……。じゃあ、髪ほどいていいかな////」

少しうつむき気味に言うと、シュウはにっこり笑ってうなずいた。ほう。やっぱりシュウは違うなぁ、感じが。なんていうか、顔なじみなこともあって、ピンをはずすのも楽だなぁ。

あっ、言うの忘れてたっけ。俺はこれでも、い・ち・お・う、女の子だからね。髪は伸ばしてるんだ。それでね、なんとなく髪をのばしっぱなしにしてるのも、なんとなくいやだったから、髪の毛を自分の髪の色と同じ色のピンでとめて、男の子っぽい髪型にしたんだ。

俺は髪の毛のピンをとった。
髪は腰まで下がってきて、フアサ……と音がした。うぅ……いくら顔なじみとは言え、けっこう恥ずかしかった//// あ、髪をほどく理由は、こっちの方が歌いやすいから。なんていうか、その……女子っぽくなるから(?)。

シ「ねえ、速く、速く((ワクワク」
  「ワクワクすんな!!」
シ「ユエっていつもは男の子の声だけど、もしかして、女の子の声も出せるの?」
  「え、だ、出せないことも……ない……と、思う////」

なんなんだ、今日は赤面ディかよ!!

シ「出してみて、出してみて((ワクワク」
  「おまえ……(泣)まあいいや。……スゥ…………

  ♪例えば君が 傷付いて くじけそうになったときは
    必ず僕が そばにいて ささえてあげるよ その肩を

    世界中の 希望のせて この地球は まわってる
    いま未来の 扉を開けるとき

    悲しみや 苦しみが
    いつの日か よろこびに かわるだろう

    I'm believe infuture 信じてる——……。」

(三人称)

天「あれ? この歌声……。」
信「どうしたの、天馬?」
天「うん、あのね、なんとなくだけど……森の方から、歌声が聞こえてきたような気がして……。ユエっぽかったから……。」
輝「ホント!?」

ユエを探していた天馬、信介、剣城、輝は、耳をそばだてた。
たしかに聞こえてくる。ユエの歌声に似た、美しい音色。まるでフルートとヴァイオリンが奏でだしているような、美しい音色だった。

天「行ってみよう。」
信・輝・剣「うん/ああ。」


  「♪いま 素直な気持ちに なれるなら
     あこがれや いとしさが

     大空に はじけて 光るだろう
     I'm believe infuture 信じてる——

     いま 未来の 扉を 開けるとき
     I'm believe infuture 信じてる——
     ル————……。

    ふう。これでいいでしょ?」
シ「うん、あいかわらず、きれいな音色だね。しゃべり方も女の子だしww」
  「わっ、笑うな//// ……って、ん?」

俺がはるか木の下を見ると、人が三人。あれ、もしかして、天馬たち!?
と、思った瞬間、持っていたピンが、手からすり抜けるように落ちた。

  「あっ、やべ。俺取ってくるな。」

俺は太い枝だからヒョイッと飛びおりた。

天「あれ、これって……ピン?」

天馬が落ちたピンをつまみ上げた瞬間、俺が地面に着地した。いきなり上から降りてきた俺を、ギョッとしてみる。

天「わあっ!?」
剣「なに者だ!」
  「あっ、いや、そのぉ……;;」

やべえ。今思ったら、俺のかっこうは、雷門中サッカー部のジャケットの上に緑色の上着一枚だけ。はあ……どうしよう、バレたら;;

  「えっと、あの……;;」
天「わあ、すっごいきれいな人!」
  「……は?」

俺は笑ったまま聞き返した。
ふざけんな。俺はおとk……いや、女か;;

剣「すみませんが、青い髪n……ん?」

ギャアアァアアァッ! 剣城、のぞきこむな! おまえに見られると、バレたような気がしてならないんだ!!

剣「似てないか、ユエに。」
  「ユッ、ユエさん? 誰でしょうか?」

俺……いや、「あたし」はほほ笑んだ。さすがにこの長い髪じゃあ分からないだろ……うと思う;;

  「もしかして、どちらさまか探していらっしゃる方が?」
天「はい。短い青い髪に、空色の目なんです。」
  「そうですか……。あたしも探してみます。ここにはけっこう前からいるので。
    わたしの名前は風花(フウカ)っていうの。よろしくね((ニコッ」