二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 夏目友人帳 甘き菓子  ( No.56 )
日時: 2012/05/13 20:56
名前: 睦月 (ID: pm796894)


…うなずいたのはいいが下に降りようとしていたおれの足が止まる。

「くそ!離せ!」

「お願い!あと5分!」

「……!?」

そうだ…。今おれの部屋ではニャンコ先生が大声でしゃべって…。まずい!!

「と…塔子さん!」

「え?ど…どうかしたの、貴志君?」

「え…えっと…。」

思わず叫んで塔子さんを止めたのはいいがその先が思いつかない。

「えっと、そう!おれの部屋、今すごく散らかってるんで…」

「あら?大丈夫よ。足場が無いわけではないのでしょう?」

す…スルーされた!?ほ…ほんとうにまずい…!!そんなことを考えているうちに塔子さんは俺の部屋の扉を…

「あ。塔子さん、おれ達もう帰ります。」

開けようとしたとき、それより早く扉が開いた。部屋から田沼とタキが出てくる。

「え?もうちょっとゆっくりしていけばいいのよ?」

「いえ。おれ達も宿題がありますし…。」

「はい。私もニャンコ先生と遊べて幸せでした。」

田沼とタキが笑って言った。瞬間、気を使ってくれたということが分かる。

「そう…。じゃあ、気をつけてね。」

「はい。」

「あ…おれ、2人を送っていきます。」