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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 夏目友人帳 甘き菓子 ( No.58 )
- 日時: 2012/06/22 21:59
- 名前: 睦月 (ID: pm796894)
そんな気持ちを声に出せなくて…、おれは部屋に戻った。
「ん〜…お?夏目、あいつらは帰ったのか?」
「あいつらっていうなよ、ニャンコ先…せ…」
「ん?どうかしたのか?夏目。とうとう喰われる気になったのか?」
「……。」
まずい…。声が出ない。口をパクパクさせているおれを見てニャンコ先生が首を傾げる。
「…なっ…なにやってるんだニャンコ先生!!」
「ん?」
やっと思っていたことを口にする。
「それ!タキからのチョコだろう!?勝手に食べちゃだめじゃないか!」
「ん?これは私へのチョコだぞ?」
ニャンコ先生はチョコまみれの口を拭きながらラッピングを見せる。
「…って、それ「夏目君へ」って書かれてるじゃないか!」
「…チッ。ばれたか。」
「…おい。」
ニャンコ先生は「あきらめろ」というかのようにくるりと後ろを向いた。おれはなにか言おうとしたが、言葉にならなくて諦める。
「まぁまぁ、夏目殿、落ち着きなされ。」
「え…あぁ、えっと…玉露だっけ?」
「うむ。」
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