二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 夏目友人帳 甘き菓子  ( No.59 )
日時: 2012/07/26 16:47
名前: 睦月 (ID: pm796894)

玉露は白い顎鬚を触りながらうなずいた。

「えっと…名前を返して欲しい…ん?」

友人帳を取り出そうとした時、1つの疑問が浮かんだ。

「あ…れ?名前って…」

「うむ、私は名を取られてはいませぬぞ。」

「ははははは」と笑いながら玉露はラム酒をぐいっと飲んだ。

「え?じゃあどうしてここに?」

「こやつの披露会があるのだ。」

「披露会…?」

ニャンコ先生言ったことがいまいち分からず、おれは首を傾げた。

「うん?夏目殿はレイさんから聞いとらんのか?」

レイさん…?誰だ…それ?

「ああ…。夏目はほとんど…いや、会ったことはないだろうからな。」

「そうか。ふむ…。」

玉露は障子に背中を預けると、考えるように目をつぶった。えっと…、そのレイさんっていうのはニャンコ先生も知っているのか?

「えっとな、改めて自己紹介をしよう。私は玉露という。職は菓子職人だ。」

「菓子職人?」

「ああ。こやつの作るものはどれも最高でな。七辻屋に負けぬうまさなのだ。」

「おい、ニャンコ先生!よだれを垂らすな!」