二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 夏目友人帳 甘き菓子  ( No.64 )
日時: 2013/01/12 22:12
名前: 睦月 (ID: UOrUatGX)

「ただいま。」

あれ…。いつもは塔子さんが「おかえりなさい。」って言ってくれるんだけどな…?

「おお。お帰りなさい、夏目殿。」

「うわっ!?」

キッチンの方から出てきたのは塔子さんではなく玉露だった。

いや、だからいきなり出てくると驚くと言うか…。というかなぜエプロンなんだ?

「さて、では材料を買いに行きますぞ。」

「え゛…今からなのか?」

「当たり前だろう。私は妖だからな。うむ。」

「そ…それはそうか。」

確かに何も買えないな。下手に買おうとすると一種の事件になりそうだし。

「では行こうぞ。」

「ああ。」


「で、夏目殿は聞いてきて下さったのだろう?」

「え?」

「……」

「……」

そういえば忘れてた…。

「ふむ。では…どうするか…ん?今日はチョコが安いのだな?」

「え…?あ、ああ。そうみたいだな。」

確かに板チョコの値札には「本日値下げ中!98→78円!」と書かれている。でも…。

「バレンタインのお礼として送るんだろう?それなのにチョコって…」

「いや…。チョコをなめてはいけませんぞ。」

「え?」

「チョコと言ってなんでもあの小さい形にとらわれることは良くない。」

何が言いたいんだ?

「私はこれでクレープを作ろうと思うのだが、いかがかな?」

クレープ…?