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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 背中合わせの志【参照800超感謝】 ( No.119 )
- 日時: 2012/05/26 16:13
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
58話「解かれた約束」
その頃の新選組屯所では、幹部達と千で解決策を練っていた。
雪「お千ちゃん!刀を使えるようにする方法は無いの?」
千「…そもそも、このような件は初めてだし。……たぶん、だけど…
死罪に値すると思うわ。」
空・雪「しっ!死罪!?」
幹部達も驚いて目を見張る。空は泣きそうになってきた。
君「姫様!大変ですっ!!」
千「どうしたの?お菊。」
君「じつは………」
君菊が空を横目に見ながら報告する。それを聞いて千が目を見開いた。
千「何ですって!里の書がなくなった!?」
そのころ風間の屋敷。
海「くぅ……!」
匡「お、ワリィ!!」
海のうなじの辺りから、鮮血が飛び散った。倒れか
かった海を、不知火が横から支えてやる。
海「…すみません。」
匡「悪い、斬りすぎたか?」
その問いに海は頭を振って否とした。そして刀を
受け取る。
海「…なんと美しい。」
その刀は、まさに深海の如き、美しい深藍に輝いて
いる。しかもその光は、空が使っていた時よりも
強い光を放っている。その刀から自分の血を丁寧に
拭き取ってから鞘へ戻した。
海「ありがとう御座いました、不知火さん。」
海は素直に頭を下げた。
空「えぇえ!?何ですかその物騒な方法ゥゥ!?」
千「空、落ち着きなさいな。」
そのころ屯所では、千が皆に『里の書』について
と、その内容について手短に明かした所だ。
土「なるほど、血には血、か…」
千「そういう事です。」
刀の封印についての話は、いましたばかりだ。
平「ん?…おい姫さん!」
千「何かしら?藤堂さん。」
平「その話聞くとさ、空を斬る役目って……
千鶴しかいなくね?」
雪「…え!?」
千姫も、ため息をついてから静かに肯定した。
千「えぇ、その通りよ。」
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