二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼 背中合わせの志【参照900超感謝】 ( No.130 )
日時: 2012/06/17 11:23
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
参照: 何だかんだでもうすぐ70話…スゲェェェ!!

68話「破れた血判」

小道のある森の前についた時、君菊が千に聞いてきた。
君「良かったのですか?千鶴様を止めて。」
千「…あの子は、今まで人として生きてきた。だからできるだけ
  鬼の世界にいれたくないの。」
君「……お優しいのですね。」
その言葉を聞いて、千は微かに微笑んだ。
空「あ、ここです二人とも!!行きましょおー!!」
小道を見つけた空が元気よく二人を呼んだ。

雪「……………。」
千鶴が落ち込んだ顔をしていると、後ろから声がかかった。
土「…心配か?」
雪「土方さん。…はい。」
土方の問に素直にうなずく。
雪「自覚は無いけど、私だって鬼です。一緒に行く
  べきだったと思って……」
土「姫さんは、お前のそういう所を気にかけたんだ
  と思うがな。」
意味深な土方の言葉に千鶴が首をかしげると、土方は
苦笑して続ける。
土「鬼の世ってのは、想像異常なものかもしれない
  な。姫さんは、お前をそんな所に引き込みたく
  ないんだろう。」
雪「お千ちゃん……」
さすがに勘がいい鬼の副長は、あっけないほど簡単に
千の考えを見抜いてしまった。
土「少し考えてみろ。」
土方が立ち去った後も千鶴はその場を去らなかった。

空「ついたァァァ!!!」
小道を抜け村に入った時、不意に声が響いた。
海「残念。少し遅かったな?」
千「海、不知火!?」
そこには海と不知火が立っていた。足元には破れた
血判が広がっている。
千「な、なんて事を!!」
匡「よぉ、遅かったな姫さん。」
君「無礼なッ!!」
海の顔には血色が戻っている。血判の呪いの効果が
消えたのだ。
空「もう…許せない!!」
千「君菊ッ!」
たがいに戦闘態勢だ。双方武器を構える。
匡「来いよ、君菊ッ!!」
海「許してもらわなくて…結構さッ!!」