二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 背中合わせの志【参照900超感謝】 ( No.131 )
- 日時: 2012/06/17 22:26
- 名前: 流夢 (ID: O72/xQMk)
- 参照: テスト何日前だと思ってんの?そんな中投稿なんて勇気あるね、俺。
69話「里の誓いなんざ」
海と空は互いに対峙する。
海はくすくすと笑っていた。
そんな海を見た空が、海に一喝した。
空「海酷いよ!!里の誓いを破って何が楽しいの!?」
海「はぁ?」
必死に睨むが、海が睨み返すと、如何にも体が震える。
海「私は私の身を守るためにやった事だ。
それに、里の誓いなんざ所詮は古くからの慣わしってだけだ
…そうでしょう?千姫様」
千「…っ!」
問われた千は、答える事が出来ず、只俯く。
海の考えも間違っては居ないと考えているのだろう。
それを確認すると、海は口元を上げ、空は目を見開いた。
空は唇を噛み締めてから、海を再度睨む。
空「それを守るのが大切なんじゃない!」
海「空、この機会にお前に良いことを教えてやろう」
海が前のめりに屈み、思い切り地を蹴る。
海の足元にあった血判は、勢いで空を舞う。
それに反応して、空も地を蹴った。
—カキィンッ!
刀の交える音が、空に鳴る。
海「里なんて、何時でも捨てられるもんだってことをな!」
海が果敢に攻めながら言う。
空には、海の攻撃を防ぐことで精一杯だった。
空「里を守るのが里長の役目でしょ!?」
海「数々の禁忌を犯した私はもう里長なんかじゃない。
それにな、空…。私は元から里になんて興味無いんだ」
海が乾いた笑い声を出す。
空を嘲笑う様に。
「里に興味が無い」という言葉を聴いた空の顔が、驚きに変わる。
海は空のそんな表情を見て、更に口元に笑いを浮かべた。
匡「君菊、こないだの傷はもう塞がっちまったのか?」
君菊「答える必要などない!」
匡「その様子じゃあ、まだ塞がってねぇみてぇだな」
匡が意味ありげな笑いを見せる。
君菊は何も言えなくなり、代わりに攻撃を仕掛ける。
クナイを投げたが、匡は簡単に避ける。
続いて匡も立て続けに3発銃を鳴らす。
銀の弾丸が空を裂く。
君菊は何とか避けて見せた。
匡「楽しくなりそうだな」
君菊「遊んでいる暇などないのです!」
海「ほら如何した!?もっと攻めて来い!」
空「っ!」
空は防御体制真っ只中で、攻められる状況ではない。
海は笑みを浮かべながら攻めていく。
最も強い反動が空の刀を走り、空を飛ばす。
その隙に、海の刀は空の喉元へと移動する。
それに気が付いた空は、額に冷や汗を浮かべる。
空「っぁ…」
海「殺されたいか…自分で死ぬか」
空「ゎ…私は…い、生きる!!」
右手に握っていた刀を思いっきり振った。
流石に予想外だったのか、海が急いで飛び退ける。
海「はっ…。楽しいぞ、空。もっと楽しませてくれ」
海は狂気に満ちた顔で、空に言った。